トップ ニュース 台湾・台南の蘭とアンスリウム、日本皇室の昼食会を彩る 台南市、東京国際花道博覧会に出展 花と農産品で存在感
台湾・台南の蘭とアンスリウム、日本皇室の昼食会を彩る 台南市、東京国際花道博覧会に出展 花と農産品で存在感 台湾・台南市長の黄偉哲氏が、日本皇室の高円宮久子妃殿下(中央・ピンク色の和服)および各国の来賓とともに記念撮影に臨んだ。(写真/台南市政府提供)
東京国際花道博覧会「Ikebana International Fair 2025」が10日、東京都内のホテルニューオータニ東京で開催された。昨年に続き招待を受けた台湾・台南市は、黄偉哲(フアン・ウェイジェ)市長が代表団を率いて式典に出席し、台南産の花卉や農産加工品を紹介するブースを設置した。
本博覧会は、いけばなインターナショナルフェアの名誉総裁を務める日本皇室・高円宮久子妃殿下が主宰し、24カ国以上の駐日大使および夫人、 各流派のいけばな家元、国際団体関係者らが集う国際色豊かな催しとなった。
台南市ブースに展示された白い胡蝶蘭が、来場者の視線を集めた。(写真/台南市政府提供)
中でも注目を集めたのが、久子妃殿下が主催した昼食会のテーブルフラワーに、台南産の蘭とアンスリウムが特別に用いられた点だ。落ち着いた会場の雰囲気の中で、台湾南部を代表する花卉が食卓を彩り、台南の花の品質と存在感を印象づけた。
黄市長は、久子妃殿下および今年の輪番委員長を務めるハンガリー駐日大使アンナ・アウルナー=バーリント氏に対し、花芸、チャリティー、国際交流を融合させた博覧会を共に創り上げたことへの感謝を述べた。その上で、台南を代表する蘭やアンスリウム、農産加工品を通じ、日本有数の花芸イベントの場で台南の魅力を伝えたいと語り、都市外交の推進と台湾のイメージ向上への期待を示した。
今回、台南市は唯一招待を受けた台湾の都市であり、黄市長は日本皇室主催の昼食会に招かれたことを「大変光栄」と述べ、より多くの国際的な来賓に台南を知ってもらう機会になるとの期待 を示した。
黄偉哲・台南市長(中)とハンガリー駐日大使のアンナ・アウルナー=バーリント氏が、東京―高雄往復航空券と台南の五つ星ホテル宿泊券の大賞を授与した。(写真/台南市政府提供)
また会場では、黄市長がアウルナー=バーリント大使とともに登壇し、「台南市長賞」を授与。副賞として、 東京― 高雄往復航空券と台南の五つ星ホテル2泊宿泊券が贈られた。
「花と果の都・台南」をテーマに、蘭、アンスリウムなど多彩な農産品を紹介 会場内に設けられた台南テーマ館は、「花と果の都・台南 The City of Flowers & Fruits – Tainan, Taiwan」をコンセプトに、蘭やアンスリウムに加え、複数の農産加工品を展示・販売した。
台南の花卉ブースは多くの来場者でにぎわい、高品質な花々に注目が集まった。(写真/台南市政府提供)
ブースでは、台南市の豊富で多様な農業の特色が来場者に紹介され、特別に用意されたドライマンゴーやドライドの ラゴンフルーツ、台南産カラスミの試食も提供された。参加者は花だけでなく、味覚を通じても台南の個性に触れる機会となった。
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