ヘラルボニーと東急電鉄、アートラッピング電車で共創 東横線・田園都市線で運行開始

ヘラルボニーは東急電鉄と協業し、中島敏也氏の作品をデザインしたアートラッピング電車を東横線と田園都市線で運行開始した。(写真/ヘラルボニー提供)
ヘラルボニーは東急電鉄と協業し、中島敏也氏の作品をデザインしたアートラッピング電車を東横線と田園都市線で運行開始した。(写真/ヘラルボニー提供)

株式会社ヘラルボニー(本社:岩手県盛岡市、代表取締役 Co-CEO:松田崇弥、松田文登、以下「ヘラルボニー」)は、「人へ、街へ、未来へ。」をコーポレートスローガンに掲げる東急電鉄株式会社(本社:東京都渋谷区、取締役社長 福田誠一氏、以下「東急電鉄」)との共創プロジェクト第1弾として、契約アーティストの中島敏也氏が描いた作品をデザインしたアートラッピング電車「『人へ、街へ、未来へ。』彩りを描く特別な電車」の運行開始を発表した。車両は11月4日(火)から東横線、25日(火)から田園都市線にて、それぞれ1編成ずつ運行する。

今回の取り組みは、「異彩を、放て。」をミッションに掲げ、障害のイメージ変容と福祉を起点とした新たな文化の創出を目指すヘラルボニーと、「人へ、街へ、未来へ。」をテーマに人の幸福と街の繁栄、その先の未来を願う東急電鉄の理念が共鳴したことから実現したもの。両社は、誰もが輝ける彩りある社会の実現を共有し、ヘラルボニーのアートを通じてその思いを発信していく。ラッピング電車を走らせることで、公共空間に多様性の象徴となるアートを届け、生活者と街の接点に体験価値を生み出すことを目指している。

アートを手がけた中島敏也氏は、多夢多夢舎中山工房(宮城県)に所属する1983年生まれのアーティストで、ペンを使った細やかな筆致が特徴。電車や乗り物を好む中島氏は、実際に沿線を巡って街や人々の様子を体感し、独自のタッチで描いた「東急電鉄と風景」全14作品を制作した。

ラッピング電車は、東横線で5050系1編成(10両編成)、田園都市線で2020系1編成(10両編成)が使用され、両編成とも2026年1月末までを目途に車内広告もジャックし、中島氏の作品や取り組みの趣旨を掲出する予定となっている。特設サイトやコンセプトムービーも公開されている。

東急電鉄は、1922年の「目黒蒲田電鉄株式会社」設立から始まり、東京都西南部から神奈川県東部にかけて9路線・110.7kmの鉄軌道路線を運営。2019年10月1日には、事業持株会社である東急株式会社から鉄軌道事業を承継し、「東急電鉄株式会社」として営業を開始した。

ヘラルボニーは「異彩を、放て。」を掲げ、障害のある作家が描く2,000点以上のアート作品をIPライセンスとして管理し、正当なロイヤリティを支払いながら持続可能なビジネスモデルを構築してきた。自社ブランド「HERALBONY」の運営、企業との共創、クリエイティブ企画・プロデュース、社員研修プログラムの提供など、アートを軸に多角的な事業を展開しており、2024年7月には海外初の子会社としてフランス・パリに「HERALBONY EUROPE」を設立した。

編集:小田菜々香

最新ニュース
中露合同訓練の直後、米軍B-52爆撃機が日本海を飛行 空自戦闘機と共同訓練 日米の防衛協力が示すメッセージ
「方向性は正しいが弱点もある」台湾1.25兆国防予算を日本の元陸将が分析 日本の反撃能力と重なる「同じ歴史的分岐点」
中国のミサイル戦力が「量」で圧倒 陸自「三つ星」退役の小川清史氏「日本は『打たれるだけ』では生き残れない」日本と台湾は同じ戦場に
鎌倉・建長寺で光とアートが交差 企画展「わたしの輪郭が、やわらかくなる。」12月開催
TSMC熊本第2工場で「工事停止」 重機撤去の背景にAI需要シフトか
高市早苗首相がフォーブス「世界で最も影響力ある女性」3位に 初ランクインで異例の評価
「中国崩壊論」はウォール街投資家によって覆される? アメリカの資金がETFの秘められた経路を通じ、中国AI産業に流入中
高市首相「台湾有事」発言で日中関係が緊迫 朱建栄氏が日本記者クラブで語った「対立の本質」とは
在留カードとマイナンバーが一体化へ 「特定在留カード等」制度を公表、2026年6月14日運用開始
日中関係が緊張する中、『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』が中国で1か月上映・1613万人動員 興収149.3億円のヒットに
グレープストーン、2025年クリスマス&2026年年賀スイーツを発表 限定商品が多数登場
中露が日本問題で「戦略対錶」 外交から軍事テーマへ格上げ、北京・モスクワの狙いは何か
【武道光影】幕末最恐の抜刀技 野太刀自顕流―― 「抜き」
水原一平の賭博スキャンダル、米ドラマ化が正式決定 『ワイルド・スピード』のジャスティン・リン監督が就任
米、観光客に「SNS 5年分」提出義務化を検討 日本政府が懸念表明
名古屋エリアがAI分野で国際賞 StartupBlink「Rising AI Ecosystem Star 2025」受賞
「中国、南京追悼日に演習の恐れ」台湾国防部が警告 遼寧艦が宮古海峡通過、空母3隻の動向を分析
揭仲コラム:高市首相の台湾発言に中国が不満 説明は「未完成の答え」と批判
誕生85周年のトムとジェリー「Happyくじ」第5弾、12月26日発売 BIGぬいぐるみ、ホットドッグ姿のジェリーも登場
世界3000都市のプレミアム送迎を日本から手配可能に TBR Global Japanとリロケーション社が戦略提携
Nothing、コミュニティと共創した「Phone (3a) Community Edition」を発表 世界1000台限定で発売へ
世界から嫌われても構わない中国 台湾問題で世界を黙らせる「冷遇外交」と貿易の武器化
TENTIAL、BAKUNEシリーズ最新作「BAKUNE メリノウール」を発売 極上の肌触りと疲労回復機能を両立
TSMCは「大きすぎて潰せない」 このカードを米国に切ればどうなるか 元副院長・施俊吉氏「第三次世界大戦なしでも台湾は世界を握りうる」
アメリカ深刻な「失業増加・インフレ根強さ」という二重危機に直面 FRBは3会合連続利下げも「そろそろ打ち止め」シグナル
ウクライナ大統領選が1年停止 トランプ氏「もはや民主主義ではない」と痛烈批判 ゼレンスキー氏は反撃「安全が確保されれば90日で投票できる」
ステーブルコインは「安全な通貨」になり得るか 国際金融の専門家がFCCJで最新動向を解説
青森震度6強地震の数時間前に台湾・花蓮でもM5.7地震 気象署「直接の関連性は確認されず」
中国メーカーがヒト型ロボットを大量出荷 AI市場「3~5年で家庭普及」予測も AI次の主戦場へ一気に拡大
ロイヤル×ユニクロ、コラボ第2弾 6ブランド商品をタマタカ限定販売
浜辺美波さん、「お城EXPO 2025」でトークライブ 大河『豊臣兄弟!』寧々役の裏側を語る
美麗島事件46周年 台湾・賴清徳総統「在野も共に主権を守るべき」 「競争はあっても団結を欠いてはならない」
お城EXPO2025、厳選講演チケットを11/15販売開始 10周年で人気プログラムが集結
国内最大級「お城EXPO2025」12月開催 10周年特別企画が一挙公開 小学生無料、限定御城印も登場
『手に魂を込め、歩いてみれば』セピデ・ファルシ監督が会見 制作の裏側とガザの現実を語る
青森県の強震後に巨大地震のリスク100倍に!1週間以内に311クラスの大地震の恐れ 高市首相が「一度揺れたら避難を」と呼び掛け
中露軍機が日本周辺で長距離合同飛行 頼清徳総統「地域の平和を脅かす行為」と非難
アメリカの圧力に耐えきれず? メキシコが中国製品に「最大50%関税」検討 トランプ氏の鉄鋼・アルミ関税引き下げと引き換えに
江崎グリコ、チョコ製品約600万個を自主回収 「香辛料混入による風味異常」 台湾でもPocky2商品対象
トランプ氏、NVIDIAのH200対中輸出を許可 売上25%を米政府に納付 中国は購入に動くのか
舞台裏》台湾・新北市長選に異変 国民党と民衆党は連携へ?李四川氏の去就と黃國昌氏の動向
舞台裏》台湾副総統・蕭美琴氏の「彼女」と「彼」 誰も気づかなかった変化がすでに起きていた
ブルームバーグ、「台湾有事」の最前線・与那国島を取材 住民に広がる「住み続けられるのか」という不安
ソフトバンクホークス公式チア「Honeys」2026年度選考、台北で2年連続開催 12月に福岡最終審査へ
第67回レコード大賞、各賞決定 Mrs. GREEN APPLEやBE:FIRSTら選出
小泉防衛相、中国側の「事前通報」主張を否定 30分間のレーダー照射を問題視
SAKE HUNDRED、台湾進出1年で市場定着 高級ホテル・台北「Villa32」で記念イベント開催
Nothing、AIネイティブOS開発へ 500万ドルのコミュニティ投資ラウンド開始
舞台裏》黄国昌氏を不機嫌にさせる人はいない!台湾・民衆党の「黄国昌保護党」の運営方法とは?
U-NEXT、「i-dle」さいたまスーパーアリーナ公演を12月25日に独占ライブ配信