トップ ニュース 戸狩温泉スキー場、65周年で2025年冬に大規模刷新 2026年には会員権2040万円の完全会員制「The CLUB TOGARI」始動
戸狩温泉スキー場、65周年で2025年冬に大規模刷新 2026年には会員権2040万円の完全会員制「The CLUB TOGARI」始動 戸狩温泉スキー場が65周年を機に2025年冬リニューアルし、2026年には会員制ゲレンデを開始する。（写真/戸狩温泉スキー場提供）
長野県初の「焼肉ジャンボ」や日本最長級モーグルバーン、新パーク導入 アジア初の完全会員制ゲレンデも始動へ 戸狩温泉スキー場株式会社（本社：長野県飯山市、代表取締役：濱口弘）は、長野県飯山市に位置する戸狩温泉スキー場を2025年12月に大規模リニューアルオープンすると発表した。開業65周年を迎える同スキー場は、関田山脈のふもとに広がる100％天然のパウダースノーと壮観な雲海を特徴とし、豊田飯山ICから車で25分、JR飯山駅からシャトルバスで20分という高いアクセス性を有している。
今回のリニューアルでは、まず一般・ファミリー層向けに、日本最長となる全長300m超のモーグルバーンや、多様なジャンプ・ジブなどが楽しめるフリースタイルパークを新設。日中にも稼働する圧雪バーンの導入など、ゲレンデ全体を本格仕様へ強化する。また、温泉施設「暁の湯」も改良され、ゲレンデ・レストラン・温泉・レンタルショップを含む全施設で完全キャッシュレス決済が導入される。
飲食施設では、予約困難な名店として知られる「焼肉ジャンボ」がプロデュースする新店「焼肉ドラゴン produced by ジャンボ」が2025年12月27日にオープン予定。信州プレミアム和牛や飯山米を使った地域共創メニューも提供する。また、東京・原宿の人気店「つけ麺 一（hajime）」が12月20日に開業予定で、濃厚な鶏・黒豚・魚介のつけ汁や温かいラーメンを提供する。さらに、山頂には本格エスプレッソマシンを備えた「Sky Top Café」が新設され、キャメルキッチンが手がけるレストハウスもリニューアルされる。
スノーリゾート市場では訪日外国人の増加が進む一方、地価や物価の高騰、地域外への利益流出といった課題も生じており、同社はこれらの「バブル化の歪み」への対策として、地域資源と既存コミュニティを活かした持続的な経済循環モデルを掲げる。その中核となるのが、2026年12月に開始予定のアジア初となる完全会員制ゲレンデ「The CLUB TOGARI」である。
「The CLUB TOGARI」は、会員専用ゲレンデをはじめ、専用送迎サービス、ゲレンデハウス購入権、金谷ホテル観光グループ監修のレストラン、専用ガレージ、Vector Glideの高級レンタルなどを提供。第1期会員権価格は1組2040万円（2025年1月時点）と設定され、受付は2026年1月より開始される。クラブハウスは2026年12月完成予定で、暖炉のあるラウンジやコンシェルジュサービスなど、静謐で上質な空間を備える。
さらに2026年1〜3月には、長野五輪女子モーグル金メダリストの里谷多英氏がプロデュースするスキーアカデミーが期間限定で開校し、オリンピック出場経験を持つ西伸幸氏らが指導を行う。本格的なモーグルレッスンから健康スキー、姿勢診断や運動能力向上を目的とした特別プログラムまで、幅広い内容が提供される予定だ。
同社は、一般利用者の体験価値向上と富裕層向けの会員制ゲレンデを両立させることで、地域共創と持続可能な活性化を目指し、「地域に資金が循環する新たなスノーリゾートモデル」を構築するとしている。
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