中国共産党創立105年を祝う大会が7月1日午前、北京の人民大会堂で開かれ、習近平国家主席が演説で台湾問題に言及した。習氏は、台湾問題の解決と「祖国の完全統一」の実現は、中国共産党が一貫して掲げてきた歴史的任務だと強調。「一つの中国」原則と「九二共識」を堅持し、「台湾独立」分裂勢力を断固として取り締まり、外部勢力による干渉に反対すると述べた。
この日は中国共産党創立105年の節目にあたる。来年秋には第21回中国共産党全国代表大会が開かれる予定で、習氏が最高指導者として4期目に入るかどうかが焦点となる。
習氏は演説で、中国の発展について「戦略的機会とリスク・課題が共存し、不確実で予測しにくい要因が増えている時期にある」と指摘した。そのうえで、党全体に対し「激しい荒波にも似た重大な試練」に備える必要があると訴えた。
また、新たな道のりにおいて、党は危機意識を強め、最悪の事態を想定する「底線思考」を堅持し、闘争精神と対応能力を高めなければならないと強調した。国内と国際の二つの情勢を統合的に見極め、発展と安全を両立させる必要があるとも述べた。
習氏はさらに、変化を科学的に予見し、リスクを早期に察知し、課題に効果的に対応する能力を高めるべきだと主張。「中華民族の復興」という巨船が荒波を越え、安定して前進できるようにしなければならないと述べた。

国際情勢については、「100年に一度の大きな変化」が加速し、世界は新たな激動と変革の時期に入っているとの認識を示した。習氏は、人類が再び「どこへ向かうのか」という岐路に立っていると述べ、平和、発展、協力、ウィンウィンを掲げると強調した。
そのうえで、中国が提唱するグローバル発展イニシアチブ、グローバル安全保障イニシアチブ、グローバル文明イニシアチブ、グローバルガバナンスイニシアチブの実行を推進し、世界の平和と発展により多くの「正のエネルギー」を注ぐと述べた。
党内統治をめぐっては、「全面的な厳格党内統治に終わりはない」と強調した。新時代の党の建設思想を徹底し、党の長期的な執政能力を高め、先進性と純潔性を維持し、人民大衆との結びつきを保つ必要があるとした。
また、党の政治建設を軸に各方面の組織強化を進め、反腐敗闘争を長期的かつ全面的に進める方針も示した。党の政治的指導力、思想面での影響力、大衆を組織する力、社会への動員力を高め、中国の特色ある社会主義を発展させる過程で、党が引き続き強固な指導的核心であり続けるようにすると述べた。
香港とマカオについては、両地域の長期的な繁栄と安定が「中華民族の偉大な復興」に不可欠だと強調した。習氏は「一国二制度(一国両制)」「香港人による香港統治」「マカオ人によるマカオ統治」、高度な自治の方針を全面的かつ正確に、揺るぎなく貫くとした。
また、「愛国者による香港統治」「愛国者によるマカオ統治」の原則を実行し、法に基づく香港・マカオの統治能力を高めると述べた。両地域の経済・社会の発展を促進し、国家発展の大局により深く組み込まれ、貢献できるよう支援する姿勢も示した。
台湾問題をめぐっては、習氏は「台湾問題の解決と祖国の完全統一の実現は、党が揺るぎなく掲げてきた歴史的任務であり、『中華民族のすべての子女』に共通する願いだ」と述べた。
そのうえで、新時代における党の台湾問題解決に向けた全体方略を深く貫徹し、「一つの中国」原則と「九二共識」を堅持すると強調した。広範な台湾同胞と団結し、中台の交流・協力と融合的発展を深化させるとした一方、「台湾独立」分裂勢力を断固として取り締まり、外部勢力による干渉に反対し、祖国統一の大業を着実に推進していくと述べた。
習氏の今回の演説は、台湾問題、香港・マカオ統治、反腐敗、国際秩序を含む幅広いテーマに及んだ。来年秋の第21回党大会を控える中、習氏は党の統治能力と危機対応を強調し、台湾統一に向けた従来の立場を改めて鮮明にした形だ。
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編集:梅木奈実












































