蔡英文前総統がイタリア上院を訪問 超党派議員と会談、台湾・欧州交流の深化を強調
台湾の蔡英文前総統(左から5人目)はイタリアで開催された「世界女性リーダーサミット」に出席したほか、同国上院を訪問し、チェンティナイオ上院副議長から直接歓待を受けた。(蔡英文オフィス提供)
台湾の蔡英文前総統は先ごろ、米ジョージタウン大学女性・平和・安全保障研究所からの招待を受け、6月22日〜25日にイタリアで開催された「グローバル女性リーダーズ・サミット(Global Women Leaders Summit)」に出席したほか、ローマも訪問した。蔡氏は6月28日、今回の外遊で同サミットに参加しただけでなく、イタリア元老院(上院)を訪問してジャン・マルコ・チェンティナイオ上院副議長から直接歓待を受けたと明らかにした上で、これは台湾とイタリアの交流が着実に深化していることの証だと強調した。
今回の「グローバル女性リーダーズ・サミット」には、世界各地の現職および元職の女性指導者、さらに次世代の政界や市民のリーダーが集結し、世代を超えた交流と経験共有のプラットフォームとなった。参加者は、デジタル技術、人工知能(AI)、気候変動、国際秩序といった世界的な重要課題について深く意見を交わし、集団行動において女性がリーダーシップを発揮し、安全で信頼できるデジタル社会の未来を共同で構築するための方策を探求した。
ローマ訪問中、蔡氏はイタリア上下両院の与野党議員らと会談した。また、チェンティナイオ氏およびイタリア議会親台派グループ会長のルーチョ・マラン上院議員の案内で、上院議事堂のマダーマ宮殿(Palazzo Madama)を視察した。蔡氏は、イタリアの議会に足を踏み入れて民主主義のパートナーと顔を合わせ、台湾やインド太平洋地域、さらには世界の民主主義が直面する共通の課題について議論したことは、非常に意義深い一歩だとの認識を示した。
蔡氏は、近年台湾と欧州の交流がますます緊密になっていると指摘。台湾に対する国際社会の理解は、もはや地政学や台湾海峡の安全保障にとどまらず、民主的ガバナンス、科学技術の発展、サプライチェーン(供給網)の強靱化、そして女性のリーダーシップといった分野において、台湾が国際社会に貢献できる存在として認識されるようになったとの認識を示した。さらに、イタリア議会において党派を超えて台湾に関心を寄せ、支持する議員が増えていることを歓迎し、実際の交流を通じて相互の協力がさらに深まることへの期待を示した。
また、蔡氏はローマ・ラ・サピエンツァ大学やシエナ大学の教授、シンクタンクの国際問題研究所(IAI)の有識者らと、サプライチェーンの安全保障、台湾・欧州関係、台湾海峡情勢などの課題について意見を交換した。同時に、台湾とイタリアの学生や起業家らと座談会を開き、海外留学の経験や台湾文化を発信するための知見を共有した。
蔡氏はイタリアの友人や、国際的に台湾を支持する民主主義のパートナーに謝意を表明した上で、台湾が世界の舞台で活躍できるようになるのは一朝一夕に成し遂げられるものではなく、一回一回の訪問、対話、そして握手を通じ、世界に台湾の重要性をより深く認識させる必要があると強調。台湾は今後も揺るぎない自信を持って国際社会へ進出し、世界と共に共通の課題に立ち向かっていくとの姿勢を示した。
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