トップ ニュース 蔡英文氏が欧州行を終えて台湾へ戻る 「台湾が必要とするなら、私はここにいる」
蔡英文氏が欧州行を終えて台湾へ戻る 「台湾が必要とするなら、私はここにいる」 前総統・蔡英文氏がベルリン自由会議で談話を発表した。(蔡英文事務所提供)
副総統・蕭美琴氏は先日、外交部長・林佳龍氏の陪同を受け、ベルギーの首都ブリュッセルにある欧州議会へ訪問し、その後、前総統の蔡英文氏が引き継いで訪欧に。蔡氏は15日早朝にドイツからの一週間の訪問を終えて台湾に帰国。外交部は蔡英文氏の訪問について、台湾とドイツの民主主義と自由をさらに強固にし、台湾が国際社会と共に世界を前進させる力となっていることを示した。蔡氏は「台湾が私を必要とするならば、私はそこにいる」と社交メディアを通じて述べた。
蔡氏はFacebookを通じて、台湾の存在を世界に示すことがすべての人の責任であり、国家の前では党派で分かれるべきではなく、一致団結すべきと述べた。彼女は今回のドイツ訪問に際し、一線で活動する外交官やパートナーたちに感謝の意を表した。彼らの尽力がなければ、この訪問は実現しなかったとし、また同行したメディア、駐在記者、訪問団をサポートする華航のスタッフや途中で挨拶してくれた台湾の方々の厚意と情熱が台湾のために働く力になっていると感謝を述べた。
蔡英文氏は「台湾と世界の他の民主国家は同様に、前所未有の厳しい試練に直面していますが、台湾の人々が団結すれば、民主主義の発展と経済の繁栄を維持できる。台湾が私を必要とするならば、私はそこにいる。世界が台湾を必要とするならば、私たちはそこにいる。国のために、そして世界への貢献のために力を尽くしましょう」と述べた。
蔡英文氏、特別講演だけでなく、独政治家・産業界・学界に向けて会談も実現 外交部は昨日、蔡氏が「ベルリン自由会議」に招待され、特別講演を行ったほか、ドイツの政治家、産業界、学術界、メディアの友人と会談し、台湾の民主主義経験を共有したことを明らかにした。また、国際社会に台湾が世界の民主パートナーと共に歩んでいることを示したと述べた。
外交部によると、蔡氏は10日にベルリン自由会議に出席し、「民主主義国家が直面する脅威:台湾の自由を守る経験」をテーマに講演を行い、会場で熱烈な反響を得た。また、ドイツ国会の台湾使節団が主催する歓迎茶会にも招待され、ドイツ連邦教育・家庭省議会事務次官のブラント氏ら40名のドイツ議会議員と交流。さらにベルリン議会を訪問し、台湾友好議員と交流した。
前総統の蔡英文氏が、ドイツ連邦議会で親台派の議員と記念撮影。(外交部提供)
外交部によると、蔡英文氏はドイツ訪問中にドレスデン市を訪れ、TSMCが投資する欧州半導体製造会社(ESMC)の工場を視察し、CEOのクリスチャン・コイツシュ氏から説明を受けた。また、複数の台湾人技術者と交流し、ドイツでの生活について話し合った。さらに、ドレスデン市長のディルク・ヒルバート氏らと昼食会を開き、台湾とドイツの半導体産業協力について意見交換を行った。
外交部は、蔡英文氏が「アデノー財団」(KAS)や「ベル財団」(HBS)などの政党系シンクタンク代表と交流し、「ノーマン自由財団」(FNF)のベルリン事務所を訪ね、会長のカール・ハインツ・パケ氏から「友好賞」を授与された。また、ドイツ政府が支援する「台湾ズ・プレミア」(TAP)研究プロジェクトチームと深い交流を行った。
外交部は、今年はベルリンの壁崩壊36周年で、「自由の都」ベルリンが自由民主主義の価値を推進するために初めて「ベルリン自由週」を開催したことを明らかにした。蔡英文氏はテロ地形博物館(The Topography of Terror)を訪問し、館の責任者からの説明を受け、歴史教育、記憶政策、制度的保障を通じた権威主義の再来防止について理解を深めた。また、ベルリン自由週「ゼロデイアタック」放映会にも招待され、長年台湾とドイツの友好交流を推進している「独台協会」にも感謝の意を表した。
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