トルコのC-130輸送機墜落　F-16整備部門所属の20名の兵士が犠牲に、空軍が機隊の全面停飛を命令

トルコ国防省は13日、所有する現役のC-130輸送機がジョージア国内で墜落した事故を受け、安全点検と人員の命を守るため、すべてのC-130軍用輸送機を一時的に運航停止にすると発表した。

墜落事故に遭った輸送機は11日、アゼルバイジャンのガンジャ市からトルコへ戻る途中、ジョージアのシグナギ自治地区で、アゼルバイジャン国境に近い地域に墜落した。搭乗していた軍人20名は全員死亡し、墜落の原因は現在も調査が進められている。

現地メディアによると、墜落したC-130輸送機に乗っていた軍人らは、トルコ空軍のF-16戦闘機の整備・保守を担当する技術部隊に所属しており、アゼルバイジャンの「勝利の日」の記念行事に参加するため現地を訪れていたという。この行事は、アゼルバイジャンが2020年のナゴルノ・カラバフ地域をめぐるアルメニアとの武力衝突で勝利したことを記念するものだ。

今回の墜落事故を受け、トルコ軍は直ちに全てのC-130輸送機の運航任務を停止し、詳細な技術点検を開始した。各機体は、検査に合格したと確認されるまで飛行を再開することはできない。C-130輸送機は、トルコ軍で兵員輸送や後方支援任務などに広く使用されている。

事故調査チームはすでに現場でフライトデータレコーダー（飛行記録装置）とコックピットボイスレコーダー（操縦室音声記録装置）、いわゆる「ブラックボックス」を発見しており、現在は首都アンカラで解析作業が進められている。

トルコ空軍によれば、墜落したC-130輸送機は同国が2012年にサウジアラビアから購入した機体で、整備とアップグレードを経て2014年に正式配備された。2022年には近代化改修を受け、直近の定期整備は今年10月12日に行われていた。また、この輸送機は主に兵員や物資の輸送任務を担っていたため、墜落当時に弾薬類は搭載していなかったという。

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編集：柄澤南 （関連記事： 飛行機で空席に勝手に移動すると追加料金？　専門家が語る「知られざる安全上の理由」 ｜ 関連記事をもっと読む ）

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