近年、モバイルバッテリーの自然発火事故が相次いでいる。多くの航空会社は、モバイルバッテリーを必ず携帯するよう義務付けているが、台湾鉄路と高速鉄道でも旅客にモバイルバッテリーを手荷物として携行するよう促している。6日、台鉄125号列車の第七車両で、男性乗客のモバイルバッテリーが突然発火し、車掌が消火器で火を消し止めた。この旅客は手に火傷を負い、鉄道警察によって下車後に事情を聞かれた。事故後、列車は18時03分に再出発し、18分遅れから11分延着となった。
飛行機だけじゃない!モバイルバッテリーを高鉄や台鉄に持ち込む際の新規定、誤れば罰金も支払いか
台鉄は、「鉄道法」第68条の1に基づき、危険物には爆発物・酸化性物質・可燃性物質・毒性物質などが含まれるが、現在、モバイルバッテリーは危険物に分類されていない。しかし、最近の発火事件の頻発を受け、台鉄は特に乗客に対して安全策としてモバイルバッテリーを手荷物として持ち込むことを呼びかけている。託送荷物に入れることは避けるよう求めている。
高鉄は公式ウェブサイトや車内情報スクリーン、駅の電光掲示板などさまざまな媒体を通じ、乗客に対して手荷物の適切な取り扱いを周知しつつ、モバイルバッテリーの使用状況に細心の注意を払い、旅の安全を確保するよう求めている。さらに、高鉄は、安全性に疑問の余地のある物品を持ち運ぶ際には必ず視界内に置き、異常が発生した場合にはすぐに対処できるようにすることを勧めている。必要に応じて高鉄のスタッフに協力を求めることも可能である。もしモバイルバッテリーの取り扱いや使用方法の不備により火災が発生した場合、乗客は相応の賠償および法的責任を負う責任がある。
編集:梅木奈実
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