認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえは7日、開催中の大阪・関西万博で、日本発の「こども食堂」の国際的広がりをテーマにしたフォーラムを8月10日に開催すると発表した。韓国の実践者や専門家らを招き、つながりや居場所(Ibasho)が持つ価値、市民社会のあり方、今後の可能性について議論する。
「こども食堂」は、地域の大人や団体が自発的に子どもへ無償・低額で食事を提供する場として全国に広がり、2016年の319か所から2025年2月には1万867か所にまで拡大。公立中学校数を上回る規模となった。子どもだけでなく幅広い世代が交流できる「居場所」として機能し、孤立や孤独の解消にも寄与している。
むすびえは、地域ネットワーク団体の支援や企業・団体とのマッチングを通じ、こども食堂の普及と持続的運営を後押ししてきた。同法人は「日本は少子高齢化が突出して進むが、近隣の韓国や台湾、欧米でも同様の課題があり、日本型のこども食堂は世界にとってモデルになり得る」としている。
フォーラム「こども食堂から考える社会の再興と未来」は、8月10日14時から万博会場のフューチャーライフビレッジで開催される。
編集:柄澤南 (関連記事: スターバックス、中国事業の70%株式売却を検討 京東やテンセントが出資候補に浮上 | 関連記事をもっと読む )
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