話題のPFF審査員特別賞受賞作『これらが全てFantasyだったあの頃。』、9月劇場公開決定!

2025-08-08 15:28
2025年9月6日開幕の「第47回ぴあフィルムフェスティバル2025」に向けて、準備が着実に進められている。(画像/一般社団法人PFF映画祭事務局提供)
2025年9月6日開幕の「第47回ぴあフィルムフェスティバル2025」に向けて、準備が着実に進められている。(画像/一般社団法人PFF映画祭事務局提供)
目次

第46回ぴあフィルムフェスティバル(PFF)で審査員特別賞を受賞した林真子監督の作品『これらが全てFantasyだったあの頃。』が、2025年9月5日(金)より東京・下北沢のシモキタ-エキマエ-シネマ「K2」にて劇場公開されることが決定した。

2025年9月6日より開催される「第47回ぴあフィルムフェスティバル2025」に向けての準備も着々と進んでいる。一般社団法人PFF映画祭事務局
2025年9月6日開幕の「第47回ぴあフィルムフェスティバル2025」に向けて、準備が着実に進められている。(画像/一般社団法人PFF映画祭事務局提供)

公開決定と同時に、ポスタービジュアルと特報映像も解禁され、映画ファンや業界関係者の間で早くも注目を集めている。最終審査員を務めた吉田恵輔監督は本作について、「映画を目指す者なら絶対に観るべき作品」と高く評価し、以下のようなコメントを寄せた。

「映画への初期衝動、葛藤、痛み、喜び、夢が全て詰まっている。楽しいだけでは語れない映画制作。それでも価値ある世界。溢れる情熱とアイデア。若き才能に感動と感謝。」

映画制作のリアルな側面と、それでも映画に惹かれる若き才能の情熱に対する共感を示している。

監督の林氏は、本作の着想について「主演の塚田愛実さんの『この先が絶望とわかっていながら希望いっぱいに飛び込みたい』という言葉と、私自身の『夢を抱くことすら許されないのではないか?』という葛藤から生まれました」と明かし、創作の背景にある祈りと衝動について真摯に語っている。

また、主演および企画を務めた塚田氏も、「終わりかけと再生、夢見た世界は夢なのか。それでも進む、この先が絶望とわかっていても──」と、作品に込めた想いを詩的に表現した。

第47回PFF、史上2番目の応募数を記録 10代の応募は前年比156%に急増

一方、2025年9月6日(土)より開催される「第47回ぴあフィルムフェスティバル」に向けた準備も進んでおり、自主映画コンペティション「PFFアワード2025」には、過去2番目に多い795本の応募があった。前年から103本増加しており、特に10代の応募数は前年比156%に達した。

2025年9月6日より開催される「第47回ぴあフィルムフェスティバル2025」に向けての準備も着々と進んでいる。一般社団法人PFF映画祭事務局
2025年9月6日開幕の「第47回ぴあフィルムフェスティバル2025」に向けて、準備が着実に進められている。(画像/一般社団法人PFF映画祭事務局提供)

PFF事務局によると、出品料の無料化などの施策が若年層の参加を後押ししており、10代のクリエイターが1人で7作品を応募するケースもあるなど、新世代の勢いが顕著に表れている。

年齢層別では、19歳以下から67本(+24本)、25歳以下から354本(+39本)の応募があり、平均年齢は30.3歳。最年少は13歳、最年長は72歳と、幅広い世代からのエントリーがあった。

2025年9月6日より開催される「第47回ぴあフィルムフェスティバル2025」に向けての準備も着々と進んでいる。一般社団法人PFF映画祭事務局
2025年9月6日開幕の「第47回ぴあフィルムフェスティバル2025」に向けて、準備が着実に進められている。(画像/一般社団法人PFF映画祭事務局提供)

入選作品は7月上旬に発表され、8月初旬には映画祭全体の上映ラインナップが公開される予定。映画祭は9月6日から20日まで、東京・国立映画アーカイブにて開催され、「PFFアワード2025」各賞の発表は9月19日(金)の表彰式にて行われる。

今年もPFFは、「映画の新しい才能の発見と育成」という理念のもと、世代や国境を超えて才能と出会う場として注目を集めており、オンライン配信も予定されている。

世界を、台湾から読む⇒風傳媒日本語版X:@stormmedia_jp

最新ニュース
トランプ氏、インテルCEOに辞任要求!中国企業との「親密な関係」が問題に
イチロー氏の殿堂入り記念グッズが再登場 直筆サイン入り限定品も!
イチロー氏、アジア人初の米野球殿堂入り 「再びルーキーになった気分」笑顔のスピーチに拍手喝采
夏珍コラム:柯文哲氏が法廷で怒号 賴清德氏へ告発と宣戦布告
風傳媒世論調査》台湾で脱原発に逆風?「核三」再稼働に58.7%が賛成 住民投票の行方は
天気予報》台風11号(ポードル)発生 13日・14日に台湾接近の恐れ、週末の天気に影響も
台北前市長柯文哲氏が法廷で激怒「12カ月も拘束された、限界だ」 検察を痛烈批判
スターバックス、中国事業の70%株式売却を検討 京東やテンセントが出資候補に浮上
【武道光影】将軍の剣―― 柳生新陰流と徳川幕府による平和構築
「日本のスパイがTSMC内部に?」元議員が爆弾発言 日系企業関与の漏洩事件で波紋
半導体に100%関税の衝撃、TSMCとアップルが恐れない理由とは? 陸行之が「5企業」を優先的免除と指摘
半導体100%関税:TSMCに追い風となる理由と、消費者負担時代の到来
日本産牛肉に41%の関税 米「+15%加算」に日本政府が猛抗議
中国のステルス戦闘機J-20が対馬海峡を通過?米日韓レーダーをすり抜けた可能性浮上 専門家が示す3つのシナリオ
三重・多気町「VISON」が進化 食×文化×自然が出会う体験型観光拠点へ
『ニューヨーク・タイムズ』がエプスタイン邸を直撃:裸婦画や『ロリータ』初版、鎖ボール…「淫魔の巣」との衝撃内容公開
大阪アジアン映画祭クロージング作品にシンガポール映画『好い子』 ドラァグクイーンと母の絆描く感動作が世界初上映へ
Apple、米国製造支援に1000億ドル追加投資!台湾企業に訪れるチャンスとは?
メイデイ阿信が製作 台湾映画『私たちの思いがけない勇気』が大阪アジアン映画祭にノミネート
トランプ氏、関税引き上げで注目!還付金配布検討—米国政府の収入は大幅増加?
第21回大阪アジアン映画祭、全66作品が決定 台湾・香港・韓国の注目作が集結へ
全面占領か政治的敗北か?イスラエル首相ネタニヤフ氏の決断の行方
【速報】台湾東部沖でM6.2の地震 台北・高雄でも揺れ観測 今後の余震に警戒
花火×音楽×ディズニー!台湾最大級の夏祭り「大稻埕サマーフェス」が楽しすぎる
TSMCの2ナノ機密流出危機 国家技術を守る女性検察官がスパイ摘発へ
台湾は「交渉失敗国」?トランプ政権の新関税で20%課税、日本・韓国より高税率に
日本の人口、過去最大の90万人減 出生数は初の70万人割れ、外国人は最多更新
TSMC株、トランプ氏「関税100%」発言で急落も…なぜその後反発?
トランプ氏、半導体に100%関税発表 アップルなど米投資企業は免除に
ガザ人道危機論争:「飢餓は誤情報か」イスラエル歴史学者がガザ報道に警鐘 支援政策の失敗も認める
「ガザはイスラエルの一部ではない」 軍事史学者オールバック氏が語る再建の鍵とは?
国際大疑問:「ディープステート」の正体! サックス:大統領が誰でも同じ、ワシントンを支配する真の権力者とは
台湾グルメ満載の《城隍神降臨》中型ねぶたが青森に登場!来場者の驚きと歓声響く
青い森鉄道、台湾と姉妹提携 観光列車や文化交流イベントを強化
台湾プロ野球・楽天モンキーズの昼食にウジ虫混入 選手「集中できない」深刻な衛生問題再燃
日本の15%関税、「上限保障」適用外の可能性 米国の協定文に不備か、政府が交渉急ぐ
米NASA、2030年までに月面に原子炉を設置へ 中国との宇宙競争で「核」に注目
台湾と米国の関係、頼政府にとっての試練-専門家が指摘する「秘密取引」と台米関係の行方
トランプ氏、TSMCが米国に3000億ドル投資と発言 TSMCが「実際の金額」を即座に公表
トランプ氏と習近平氏の会談準備進む、米中「駆け引きフェーズ」に突入か 台湾が最大の敗者に?
陸文浩の視点:中国共産党軍のキロ級潜水艦、北上して中露合同演習に参加
広島原爆80年 台湾が初参加 駐日代表「戦争に勝者はいない」
評論:台湾の「反共正義」が行き過ぎるとき──ナチスの影と極右の兆候
台湾、トランプ氏との関係悪化の真相とは?元政権高官が明かす民進党政府の誤算
TSMCの2ナノ技術流出疑惑で急浮上 Rapidusとは何者か──日本半導体産業の逆襲