侍ジャパン、WBC新ルールへ本格調整 韓国との連戦前に公式練習と会見を実施

侍ジャパンは韓国との連戦を前に東京ドームで公式練習と会見を実施し、WBCの新ルール適応に向けて最終調整を進めた。(写真/丁勤紜提供)
侍ジャパンは韓国との連戦を前に東京ドームで公式練習と会見を実施し、WBCの新ルール適応に向けて最終調整を進めた。(写真/丁勤紜提供)

2025年11月14日、「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025 日本 vs 韓国」(15日、16日)を翌日に控え、日本代表・侍ジャパンは試合会場である東京ドームで公式練習と公式記者会見を行った。

練習前にはチーム全員で記念撮影が行われ、この日29歳の誕生日を迎えた西口直人(楽天)が祝福される場面もあり、和やかな雰囲気の中で調整が始まった。選手たちはキャッチボール、守備練習、フリー打撃などを通じて連戦へ向けたコンディションを整えた。また、今回選出されながら腰痛で辞退した種市篤暉(ロッテ)も、2026 WORLD BASEBALL CLASSIC™(WBC)で導入されるピッチコムやピッチクロックなどの新ルール確認のため練習に参加した。

侍ジャパンの練習終了後には公式記者会見が行われ、井端弘和監督と牧秀悟(DeNA)が登壇した。井端監督は「勝ちたいですし、NPBでは導入していないルールが適用されるので、自分のモノにしてほしい」と新ルールへの適応を求め、「3月(WBC)には対投手、対打者に集中できる準備をしたい」と語った。韓国メディアから警戒すべき選手について問われると、昨年のアジアプロ野球チャンピオンシップでも対戦したノ・シファン(ハンファ)や、先週のチェコ戦で存在感を見せたアン・ヒョンミン(KT)の名前を挙げた。

牧は新ルールへの適応について意欲を示し、「代表として勝ちにこだわりたい」とした上で、「(WBCへ向けて)アピールする立場なので、攻守で自分の良さを出したい」と意気込んだ。

一方、韓国側からは柳志炫(リュ・ジヒョン)監督と主将パク・ヘミン(LG)が会見に登壇した。柳監督は「WBCでは3大会連続で1次リーグ敗退を喫しているので非常に重要な2試合になる」と述べ、KBO人気の高まりに触れながら「ファンからの愛に応えていきたい」と語った。警戒する日本選手としては、過去の国際大会で通算10回1失点に抑え込まれている隅田知一郎(西武)の名前を挙げた。

パク・ヘミンは韓国メディアから「東京ドームは悪い思い出が多い」と問われると、「それは過去のこと。発展のきっかけにしたいし、勝てるように準備している」と応じ、若手中心の今回の韓国代表にとって「良いチーム(侍ジャパン)から学べることは多い」と語った。

今回の2試合は、WBC代表選考前最後の実戦機会となる。選手ごとの代表入りを懸けた競争に加え、ピッチクロックやピッチコムなどWBCで導入される新ルールへの適応という重要テーマも掲げられている。試合開始は15日が18時30分、16日は19時を予定。永遠のライバル・韓国との連戦で、侍ジャパンがどのような戦いを見せるのか注目が集まる。

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