ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンド・プールCが5日、東京ドームで開幕し、台湾代表(チャイニーズ・タイペイ)はオーストラリア代表に0-3で敗れた。先発の徐若熙(シュ・ルオシー)が4回無失点と圧巻の投球を披露したものの、打線が援護できず完封負けを喫した。オーストラリアは5回裏にパーキンスの2ラン本塁打、7回裏にはMLBドラフト全体1位のトラビス・バザーナによるソロ本塁打でリードを広げ、台湾の反撃を封じた。
徐若熙、153キロの直球で東京ドームを沸かせる
試合の立ち上がり、両チーム無得点のまま静かなスタートを切った。1回表、台湾はスチュアート・フェアチャイルドが左翼深くへの大飛球を放ち場内を沸かせたが、後続が断たれ無得点。その裏、マウンドに上がった徐若熙は、オーストラリアの至宝バザーナに対し153キロの速球を投げ込み、一塁ゴロに打ち取る。安打で走者を許したものの、落ち着いたマウンドさばきで無失点に抑えた。
2回表、台湾は呉念庭(ウー・ネンティン)が三飛に倒れ、江坤宇(ジャン・クンユ)と林子偉(リン・ズーウェイ)が連続三振。その裏、徐若熙は完璧な投球を見せ、三者凡退に仕留めた。一方、オーストラリアの先発ウェルズも好投。3回を投げ6奪三振1四球、無失点と台湾打線を封じ込めた。
3回表、台湾は蒋少宏(ジャン・シャオフン)が空振り三振、続く陳晨威(チェン・チェンウェイ)が振り逃げで出塁する。しかし、フェアチャイルドが内角のスライダーに見逃し三振。このストライク判定に対し、場内からは大ブーイングが巻き起こった。その裏、徐若熙は2死からバザーナに安打を許すも、次打者を二飛に打ち取り、4回まで無失点の快投を続けた。

張育成が初安打、徐若熙は4回無失点の快投
4回表、オーストラリアは2番手にジャック・オローリンを投入。1死から台湾の主砲・張育成(ジャン・ユーチェン)がチーム初安打を放ち、力強く拳を突き上げると、スタンドのファンによる応援歌「台湾尚勇」の大合唱がドーム内に響き渡った。しかし、後続の呉念庭(ウー・ネンティン)が三振に倒れ、先制点とはならなかった。
その裏、先発の徐若熙(シュ・ルオシー)は三者凡退に抑える完璧な投球を見せる。徐若熙はこの日、4回53球(うちストライク38球)を投げ、被安打2、3奪三振、無失点という圧巻の内容でマウンドを降りた。
5回に痛恨の先制被弾、主将・陳傑憲が死球で負傷退場
5回裏、台湾は2番手に陳柏毓(チェン・ボーユ)を送る。しかし、先頭打者への死球で走者を許すと、続くパーキンスに左中間への2ラン本塁打を浴び、0-2と先制を許した。その後も暴投などで得点圏に走者を背負う苦しい投球が続いたが、遊撃手・江坤宇(ジャン・クンユ)の堅実な守備にも助けられ、最小失点で切り抜けた。
反撃に転じたい台湾は6回表、2死から林安可(リン・アンコ)が安打を放つ。しかし、続く陳傑憲(チェン・ジェシェン)が左手に死球を受け、苦悶の表情で負傷退場。代走に宋晟睿(ソン・チェンルイ)が送られたが、チャンスを活かせず無得点に終わった。
6回裏には孫易磊(スン・イーレイ)が登板。自己最速級の155キロをマークし三振を奪うと、続く打者の大飛球を中堅手・宋晟睿がスライディングキャッチの美技で阻み、ドームを沸かせた。孫易磊は満塁のピンチを招き降板したが、代わった張奕(ジャン・イー)が後続を断ち無失点で凌いだ。
最終回の粘りも及ばず、緊急招集の張政禹が代打で登場
7回裏、続投した張奕がバザーナに右越えのソロ本塁打を許し、点差は3点に広がった。
9回表、台湾は最後の反撃に出る。張育成が相手のエ失策で出塁し、ギリギラウ・コンクアンの安打で得点圏に走者を進める。代打の林家正(リン・ジャゼン)が中飛を放ち、走者を三塁へ進めた。2死三塁の場面で、前夜に東京へ到着したばかりで緊急招集された張政禹(ジャン・ジョンユー)が代打として打席に立ったが、内野ゴロに打ち取られゲームセット。
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編集:梅木奈実













































