訪日客の滞在増加率、宮城県岩沼市が全国1位 前年比9.3倍、金蛇水神社に注目が集まる
2025年のインバウンド滞在増加率は金運スポットや復興の進む能登が注目を集め、宮城県岩沼市が首位。(写真/株式会社ナビタイムジャパン提供)
株式会社ナビタイムジャパンは3月5日、訪日外国人向けナビゲーションアプリ「Japan Travel by NAVITIME」の利用データを基にした「2025年全国市区町村別インバウンド滞在増加率ランキング」を発表した。分析の結果、宮城県岩沼市が前年比9.33倍という大幅な伸びを記録し、全国1位となった。
岩沼市の急成長の背景には、市内にある金蛇水神社への関心の高まりがある。同社が滞在エリアを分析したところ、特に中国、香港、台湾からの旅行者が、「金運」を重視する傾向から同神社を訪問先として選んでいることが分かった。また、隣接する名取市にまたがる仙台空港の利用者も多く、9月と12月に滞在者が集中したという。
東北周遊の拠点として存在感
旅行者は仙台市を拠点に、山形県の銀山温泉や宝珠山立石寺など、東北地方を広域に周遊している実態も明らかになった。岩沼市は単独の目的地としてだけでなく、東北観光の周遊ルートの一部としても存在感を高めているとみられる。
ランキング2位には沖縄県浦添市(2.55倍)、3位には石川県七尾市(2.47倍)が入った。七尾市では「道の駅 能登食祭市場」や和倉温泉、のとじま水族館での滞在が確認されている。2024年の能登半島地震の影響から復興が進み、2025年4月以降に旅館が営業を再開したことが、滞在増加の要因の一つとみられる。
特に七尾市では、欧米系観光客の間で能登の自然を楽しむウェルネスツーリズムへの関心が高まっているという。地域の自然や温泉、食といった要素が、訪日客の新たな滞在需要を支えている形だ。
沖縄や北海道でも体験型需要が拡大
今回のトップ10には、沖縄県の4市村(浦添市、北中城村、豊見城市、南城市)がランクインし、大型ショッピングモールが滞在スポットとして大きな存在感を示した。一方、7位の北海道美唄市(2.29倍)では、12月にシンガポールやマレーシアからの旅行者が「Alpen SNOWLAND 美唄」で雪遊びを楽しむなど、日本ならではの文化や自然体験を求める層が、特定地域の滞在増加を押し上げる結果となった。
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