トップ ニュース 米国が「蒋介石を解き放つ」?ルビオ国務長官、テロ政権の核保有阻止に向けイランへの攻勢強めると表明
米国が「蒋介石を解き放つ」?ルビオ国務長官、テロ政権の核保有阻止に向けイランへの攻勢強めると表明 2025年11月23日、ウクライナ代表団との会談後、記者会見に臨んだルビオ米国務長官。(AP通信)
米国のマルコ・ルビオ国務長官は3日、連邦議会上下両院での説明会終了後、報道陣に対し「今後数時間から数日のうちに、我々は『蒋介石を解き放つ(Unleash Chiang)』ことになる」と明言した。ルビオ氏はなぜ蒋介石の名を口にしたのか。そして、これは軍事作戦「エピック・フューリー(壮絶な怒り)」作戦 」にとって何を意味するのか。
「蒋介石を解き放つ」とは何を意味するのか 「Unleashing Chiang Kai-Shek(蒋介石を解き放つ)」は、 1953年のアイゼンハワー政権に由来し、冷戦期における米国の対台湾政策の重要なキーワードだった。国共内戦で敗退を重ねた国民党軍が中国大陸を追われた当時、米国のトルーマン大統領は、台湾海峡の紛争には介入せず、中華人民共和国が台湾を攻撃しても干渉しないと表明していた。
しかし朝鮮戦争の勃発を受け、トルーマン大統領は方針転換を余儀なくされ、米第7艦隊を紛争地域へ派遣。事実上、台湾を米国の軍事保護下に置くこととなった。そして1953年2月2日、アイゼンハワー大統領は、米国内の反共議員から上がった、中国大陸に対抗させるため 「蒋介石を解き放て」との要求に応じ、第7艦隊による台湾封鎖を解除 。その後、国民党軍は金門島に5万8000人、馬祖列島に1万5000人の兵力を配備するに至った。
1955年1月、米下院はアイゼンハワー氏の要請を受け、大統領が「必要と認める場合」に台湾本島および澎湖諸島を防衛する権限を付与する決議案を可決した。間もなく上院も同決議を承認し、1月29日に正式発効した。政治メディア『ポリティコ』はこの決議について 、議会による正式な宣戦布告なく、大統領が米軍を予防的に動員できる立法上の先例を作ったと指摘している。
興味深いのは、当時のアイゼンハワー政権時代の「蒋介石を解き放て」が蒋介石による中国大陸反攻の制限解除を意味したのに対し、2026年のルビオ氏の表明では、イランに対する「圧倒的な武力行使」、およびイラン政権の解体を目的としたエピック・フューリー作戦の強化を意味する点だ。米フォックスニュースは、イランの最高指導者ハメネイ師が「殉教」したことに加え、コムにある最高指導者選出機関「専門家会議」の建物が空爆で破壊されたと報じた。最高指導者を選出する専門家会議のメンバーが全員、あるいは大半が死亡した場合、聖職者から成るイラン政権の後継者任命プロセスに支障が生じることは避けられない見通しだ。
(関連記事:
【中東緊迫】イランが周辺国へ報復、真の狙いは「欧州弱体化」か 天然ガス高騰の懸念とトランプ政権の誤算
|
関連記事をもっと読む
)
「テロ政権の解体を進める」 ルビオ氏は、テロリズムや過激主義、聖職者が主導する政権による核保有は断じて容認できないと強調した。「彼らが自国民に対して行ってきた所業を我々は目の当たりにしてきた。彼らは街頭で自国民を虐殺することさえいとわない。そんな彼らが我々に、またはその他の人々に何をする可能性があるか、想像すべきだ」と警鐘を鳴らした。また、米軍の派兵はイスラエルのためではないとし、「トランプ大統領が交渉は不可能であり、相手が交渉の場で我々を欺いていると判断したためだ。その脅威は容認できず、攻撃を決断した」と説明した。
ルビオ氏はさらに、イランは狂気じみた宗教指導者の集団によって統治されており、彼らは核兵器保有への野心を燃やし、ミサイルや無人機、テロ計画を利用して核開発を進めていると指摘。こうした武器により世界を恐怖に陥れ、自分たちに対する行動を封じようとしているとの認識を示した。その上で、現在、彼らは従来に比べ弱体化しており、今こそ行動を起こすべき時だと述べた。
続けてルビオ氏は、彼らに対し行動を起こし、ミサイル、海軍、無人機を奪い、武器製造能力を剥奪して、永遠に核を持たせないこと、それが大統領の決断だと強調。これは正しい決断であり、こうした宗教的過激派が武器を持てなくなれば、世界はより安全になると訴えた。
ルビオ氏によれば、イランには核兵器の保有だけでなく、弾道ミサイルの貯蔵や製造・発射能力の保持も許されない。エピック・フューリー作戦の標的にはイランのミサイル配備網「ミサイルベルト」の組織的な破壊も含まれており、米軍の中央司令部はすべての発射装置、生産拠点、イラン海軍部隊に対して飽和攻撃を仕掛けている。同氏は「世界最強の二つの空軍が、このテロ政権を解体し、武装解除を進めている。彼らが近隣諸国を脅かすことも、安全地帯に隠れて核への野心を募らせることもできないようにする」と述べた。
米国市民の退避が加速 またルビオ氏は、米国務省がチャーター機や軍用機の手配、定期便の拡大を通じて中東からの米国市民の退避を進めていることを明らかにした。既に9000人が出国し、現在1500人が退避への支援を要請しているという。同氏は、航空機が離陸したものの、空域閉鎖により引き返さざるを得なかった事例があったことを認めつつ、問題解決に全力を挙げているとした。その上で、現在も中東に留まる米国市民に対し、今後の協力と支援のため国務省に連絡を取るよう呼びかけた。
「戦争権限法」の順守について問われたルビオ氏は、「歴代政権と同様、我々は同法を違憲と考えているが、議会への通知は行った。法律の規定通り48時間以内に通知を発出している」と回答。「我々はすべての規定を完全に順守 しているだけでなく、法が求める以上の対応を取っている」と述べ、これは現実の脅威に対処するために大統領が講じた行動であり、米国と同盟国の安全に対する脅威を取り除くための行動だ」と強調した。
更多新聞請搜尋🔍風傳媒日文版
最新ニュース
【2026 WBC】台湾主将・陳傑憲が骨折で欠場 注目の日台戦、今夜東京ドームで激突 2026年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)1次ラウンドC組の最注目カード、日本代表「侍ジャパン」対台湾代表の一戦が今夜(6日)、東京ドームで行われる。試合開始前から球場周辺は異例の熱気に包まれており、現地時間午後3時30分の時点で予想を大幅に上回るファンが集結。主催者は急遽、開門時間を1時間前倒しして午後4時に変更した。公式グッズ売り場も長蛇の列......
「lyf」が日本国内で新しいコミュニティ型ステイを展開、体験中心の滞在へアップデート シンガポールを拠点とするホスピタリティーグループ、ザ・アスコット・リミテッド(日本法人:株式会社アスコットジャパン)が展開するソーシャル&ライフスタイルホテル「lyf(ライフ)」は、2026年3月2日より、日本国内の全プロパティ(lyf渋谷東京、lyf銀座東京、lyf天神福岡)において、従来の「客室中心」から「体験中心」へとアップデートした新たな滞在体験の提......
「CHARGE SPOT」マイナンバーカード認証で22歳以下限定の特別料金を提供開始 モバイルバッテリーのシェアリングサービス「CHARGESPOT®(チャージスポット)」を運営する株式会社INFORICH(インフォリッチ)は、2026年3月2日午前10時より、マイナンバーカードによる年齢認証を完了した22歳以下のユーザーを対象に、3時間未満のレンタルを165円(税込)で提供する「U22特別料金プラン」を開始した。デジタル認証アプリの活用で安......
銀座の名店「鮨 あらい」がシンガポールに進出、船場が海外初店舗の施工を担当 株式会社船場は、東京・銀座の著名な鮨店「鮨 あらい」の海外初店舗となる「Ginza Sushi Arai Singapore」の施工を担当したことを発表した。同店は、本店の哲学を忠実に継承した店舗として、2026年2月にシンガポールにオープンした。「鮨 あらい」は、店主の新井祐一氏による卓越した技術で国内外から高い評価を得ている日本屈指の人気店である。今回誕......
江戸東京の伝統が集結 表参道で「何が生まれる?展」開催、職人の実演や体験プログラムも 東京都が推進する「江戸東京きらりプロジェクト」の10周年を記念した展覧会「何が生まれる?展」が、2026年3月6日(金)から8日(日)までの3日間、表参道ヒルズ 本館B3F「スペース オー」にて開催される。本展では、100年を超えて磨かれ続けてきた東京の伝統的な技に焦点を当て、参画する43事業者の技術やノウハウを多角的に紹介する。会期中は、熟練の職人による「......
サマーソニック 2026、第2弾追加アーティスト発表 mgkやBABYMONSTERら計8組 25周年を迎える日本最大級の都市型音楽フェスティバル「SUMMER SONIC 2026(サマーソニック)」の事務局は26日、第2弾となる追加出演アーティストを発表した。既に発表されているBUMP OF CHICKENやBABYMETALに加え、国際的な注目を集める多才なアーティスト8組の参戦が決定した。今回の発表では、ジャンルを超越した活躍を続けるカリスマ......
韓国製防空システム「天弓2」が初陣で戦果 UAEでイランのミサイル・ドローン群を撃墜 中東情勢が再び緊迫化し、米国とイスラエルがイランに対し行った空爆により、イランの最高指導者と軍高官が死亡したことを受け、イラン側は報復攻撃に踏み切った。これにより、周辺の親米国も無人機やミサイルの脅威にさらされている。こうした中、韓国が開発した中距離地対空迎撃ミサイルシステム「天弓2」がアラブ首長国連邦(UAE)においてその実力を発揮し、同国に対する脅威を......
熊本・人吉の老舗「好来ラーメン」が東京駅に登場 累計10万杯突破の「ご当地エリア」第2弾 東京駅一番街地下1階「東京ラーメンストリート」にて3日、熊本県人吉市の名店「好来(はおらい)ラーメン」のメディア先行試食内覧会が開催された。本日から7月26日までの期間限定で、本場熊本の味が東京の玄関口で楽しめる。集客30%増の「ご当地エリア」拡大で好調内覧会の冒頭、東京ステーション開発株式会社の柳沢克典営業開発部長が登壇した。柳沢氏によると、東京ラーメンス......
ビル・ゲイツ氏、エプスタイン疑惑でイメージ失墜 ロシア女性2人との不倫を財団職員に告白 マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏は今、かつてないイメージ悪化の危機に直面している。現在70歳のゲイツ氏は先日、自身が設立した財団の職員ミーティングにおいて、前妻メリンダ・フレンチ・ゲイツ氏との婚姻期間中に、2人のロシア人女性と不倫関係にあったことを初めて認めた。また、悪名高い性犯罪者である故ジェフリー・エプスタイン氏(2019年に死亡)との交際についても......