初開催「前橋国際芸術祭2026」全容発表 マルタン・マルジェラ、蜷川実花ら70組が参加

前橋の街全体が現代建築とアートの舞台に、第一回国際芸術祭の全容が公開されチケット販売も開始。(写真/前橋国際芸術祭広報事務局提供)
前橋の街全体が現代建築とアートの舞台に、第一回国際芸術祭の全容が公開されチケット販売も開始。(写真/前橋国際芸術祭広報事務局提供)

前橋国際芸術祭2026実行委員会は5月25日、群馬県前橋市の中心市街地を舞台に初開催する「第一回 前橋国際芸術祭 2026」の全アーティストとプログラム概要を発表した。

会期は2026年9月19日から12月20日までの80日間。現代アート、建築、音楽、詩、演劇、食など多様な分野から70組のアーティストを招き、地元クリエイターと連携した20以上のプログラムも展開する。

本芸術祭は、前橋市が2016年に策定したまちづくりビジョン「めぶく。Where good things grow.」の10周年を契機に開催されるもの。民間主導で進められてきた都市再生の流れと呼応しながら、アートを通じて前橋の現在と未来を考えるビエンナーレ形式の国際芸術祭となる。

現代建築と商店街を歩いて巡る 前橋の街全体が展示空間に

​展示会場は、市立現代美術館「アーツ前橋」をメインに、藤本壮介氏が設計した「白井屋ホテル」、平田晃久氏が設計した「まえばしガレリア」などの現代建築、ホテル、ギャラリー、店舗、空きビルなど20カ所以上に広がる。

さらに、アーケード商店街や公開空地にも作品が設置される。約500メートル四方のエリアに集まる現代建築やアート作品を、徒歩で巡ることができる芸術体験を打ち出す。

実行委員長兼総合プロデューサーの田中仁氏は記者発表会で、前橋では「めぶく。」というビジョンのもと、街全体の未来をつくる視点で取り組みを進めてきたと説明した。その延長線上に本芸術祭があり、民間主導で地域の人々や関係者とともに育てていきたいと語った。

プログラムディレクターの宮本武典氏は、前橋の街全体を舞台に、ジャンルを横断した多様な企画を展開すると説明した。

マルタン・マルジェラ、蜷川実花ら参加 音楽や食の企画も

​主な参加アーティストには、アーツ前橋正面のケヤキなどに現地制作のインスタレーションを設置する川俣正氏、手漉き和紙を用いた新作を発表する日系カナダ人アーティストのアレクサ・クミコ・ハタナカ氏らが名を連ねる。

さらに、コラージュや大型彫刻など多様な作品を再構成して展示するマルタン・マルジェラ氏も参加する。

蜷川実花氏は、クリエイティブチーム「EiM」として参加する。音楽プログラムでは、ジム・オルーク氏やカール・ストーン氏らが出演するオープニングライブを開催。藤田貴大氏、原田郁子氏、青柳いづみ氏によるリーディングライブも予定されている。

食の分野では、フードジャーナリストの浜田岳文氏が気鋭のシェフと共同開発する食プログラムを展開する。そのほか、エイベックス・クリエイター・エージェンシーによる公式アートマーケットや、ヘラルボニーによる体験型ワークショップも実施される。

チケットは5月26日発売 市民向けポイント還元も

パスポートチケットは5月26日正午からオンラインで販売を開始する。価格は一般3000円、学生2000円で、いずれも税込み。

前橋市民がデジタル地域通貨「めぶくPay」を利用して購入した場合は、後日1000ポイントが還元される。

オンライン購入は「ArtSticker」または「JRE MALLチケット」から可能。会期中は、アーツ前橋の総合カウンターで当日券も販売する。

また、参加費10万円でパスポートチケットの進呈や広報連携を受けられる「ローカルサポーター制度」も設ける。白井屋ホテルでの宿泊付きオフィシャルツアーも企画されている。

編集:小田菜々香

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