台北駐日経済文化代表処台湾文化センターが主催するテーマ展「剪花・綻放――台湾剪紙芸術在馬祖(切り紙・開花――馬祖における台湾切り紙芸術)」が6月2日、東京の台湾文化センターで開幕した。
今回の展覧会は台湾文化センターの2026年度最初の展示であり、実体拠点の設立以来、初めて台湾の離島における現地の文化芸術および離島の芸術家をテーマに企画されたもので、日本の文化芸術界の関係者、専門家、学者、メディア、日台交流の関係者らが多数来場し、会場は熱気に包まれた。
馬祖に受け継がれる切り紙文化、紙を通じて日台交流へ
開幕式に出席した駐日代表処の周学佑(しゅう・がくゆう)副代表は挨拶の中で、馬祖は独特の自然景観と深い文化的背景を併せ持っており、「剪花(切り紙)」は現地で世代を超えて受け継がれてきた重要な民間文化芸術であると述べた。かつて馬祖の女性たちは切り紙を通じて家族の幸せや健康への祈りを託しており、この技法が現地の生活文化に深く溶け込んでいると説明した。
また、周副代表は、今回の展覧会では貴重な伝統的切り紙作品が展示されるだけでなく、馬祖の自然環境や歴史文化からインスピレーションを得た現代芸術家による革新的な創作も披露されていると指摘した。日本にも豊かな切絵芸術や和紙文化があることから、「紙」という共通の文化的媒介を通じて、日台の親睦を深め、互いの文化への理解と交流を促進し、日台の友好関係を継続的に深化させていきたいと期待を寄せた。
馬祖の文化資産を次世代へ、伝承者と芸術家が語る切り紙文化
今回の展覧会は連江県政府の協力も受けており、開幕式では、王忠銘(おう・ちゅうめい)県長と、今回の出展者であり現在94歳の馬祖切り紙伝承者である陳英梅(ちん・えいばい)氏が、海を越えてビデオメッセージを寄せ、祝意を表した。
王県長は、馬祖の切り紙は現地の年中行事、婚礼の習俗、信仰文化と密接に結びついた重要な文化資産であり、新世代の芸術家が馬祖の切り紙の美学を受け継いでいることを嬉しく思うと語った。その上で、日本の友人たちに対し、将来ぜひ実際に馬祖を訪れ、離島の集落文化、戦地景観、海島風情を肌で感じてほしいと心から呼びかけた。
94歳の陳英梅氏は東京の会場の来場者に向けて温かい挨拶を述べ、台湾の離島における伝統工芸伝承者の情熱と活力を示し、開幕式の心温まる見どころとなった。
また、キュレーターの洪榆橙氏は、長年にわたり馬祖文化に注目し、馬祖国際芸術島のキュレーションにも携わってきた経験から、今回の展覧会を通じて日本の観客に馬祖の切り紙に込められた地方文化、美学精神、そして生活の知恵を知ってもらいたいと語った。 (関連記事: 映画『あの写真の私たち』大阪大学で上映会開催 フィル・タン監督が制作秘話語る「忘れられた歴史を映画に刻む」 | 関連記事をもっと読む )
出展芸術家の陳治旭氏は、青年期から馬祖の切り紙の研究と創作に身を投じ、長年にわたり伝統工芸の保存と昇華に尽力してきたと振り返り、今回は新作の展示に加えて、日台文化交流を象徴する記念ピンバッジを制作して来場者に進呈し、日台友好の思いを伝えた。

















































