日本の沖縄県石垣島と台湾・基隆港を直行するフェリー「八重山丸」が先週、ついに初就航を果たした。日本の有村産業が2008年に沖縄・台湾航路(宮古島、石垣島を経由して基隆港に至るルート)から撤退して以来、実に18年ぶりに日台間の旅客海運ルートが復活したことになる。
日本にとって石垣島は、台湾への観光市場を開拓するもう一つのゲートウェイであると同時に、深刻化する中国の脅威を背景に、過去10年間で南西防衛の要衝ともなっている。例えば、台湾の海巡署に相当する日本の海上保安庁は、同島に中・大型巡視船14隻を配備しており、その数は全国の海上保安庁基地の中で最多である。
自衛隊も2016年以降、鹿児島から与那国島に至る南西諸島ラインの部隊配備を段階的に強化してきた。現在、石垣島には陸上自衛隊が駐屯しているだけでなく、対艦ミサイルおよび地対空ミサイルも配備されている。
石垣島、宮古島、与那国島を含む沖縄県の八重山諸島は、沖縄本島よりも台湾に近い。近年、中国やロシアの艦艇が同海域の第1列島線を通過して太平洋へ進出する動きが常態化しており、この離島の滞在型リゾート地は、日本が防衛力整備を急ぐ戦略的要衝と化している。
中国の脅威に対抗、日本は石垣島に尖閣専従体制を構築
商船八重山の公式サイトによると、石垣島から基隆港までは270キロメートルであるのに対し、石垣島から沖縄本島までは約400キロメートル離れている。石垣島と台湾の地理的近接性は明らかである。

日本の防衛において、南西諸島の焦点の一つは尖閣諸島である。日中両国は同海域の主権を巡り長期にわたって緊張状態にある。数年前には同海域で操業していた日本漁船が中国海警局の船に追尾され、現場に駆けつけた海上保安庁の巡視船と中国側の艦艇が衝突する事態も発生した。
日本は東シナ海における中国海警局の活動やグレーゾーン事態(非軍事的な嫌がらせ)に対応するため、2016年に海上保安庁の石垣基地に尖閣領海警備専従体制を整備した。石垣島から尖閣諸島まではわずか約170キロであり、400キロ以上離れている沖縄本島よりも近接しているためだ。
このため、海上保安庁は石垣基地に14隻もの艦艇を配備している。その中で最大級のものは排水量6500トンのヘリコプター搭載型巡視船「あさづき」(PLH-35)であり、残りの13隻も1000〜5500トンクラスの中・大型艦艇である。
海上保安庁の2025年度版レポートによると、全国の同庁基地のうち10隻以上の大型艦艇が配備されているのは鹿児島と石垣島のみである。これは、南西海域が日本の海洋安全保障における最重要エリアとなっていることを如実に示している。

段階的に進む日本の南西諸島における防衛力整備
海洋安全保障にとどまらず、南西諸島は防衛力整備の重心ともなっている。 (関連記事: 「日本有事が台湾有事を招く」高市氏圧勝に台湾野党が冷ややかな警告 逆転した「有事の構図」と募る警戒感 | 関連記事をもっと読む )
2024年版の防衛白書によると、2016年以降の南西諸島における防衛力強化の一環として、陸上自衛隊は2023年に石垣島へ八重山警備隊を新編し、対艦ミサイルおよび地対空ミサイルを配備した。


















































