台湾の中央気象署(CWA)は11日、高温情報を発表した。南西風に伴う下降気流の影響で各地では気温が上がり、台北都市圏や台東など8県市で36度以上の高温となる可能性がある。台東では特にフェーン現象の発生に注意が必要だ。
中央大学大気科学系の非常勤准教授、呉徳栄氏は、11日から20日にかけてモンスーンジャイアと南西風の影響を受け、台湾各地で大気の状態が非常に不安定になると分析した。南西部では局地的なにわか雨や雷雨が発生しやすく、中部以北では午後の激しい雷雨に注意が必要だという。
台湾8県市で36度以上の可能性 台東ではフェーン現象に注意
中央気象署によると、南西風に伴う下降気流の影響で、11日は各地で厳しい暑さとなる見込み。台東県ではフェーン現象が発生する可能性がある。
日中は台北市、新北市、桃園市、新竹県、苗栗県、彰化県、花蓮県、台東県の8県市が高温情報の黄色灯号の対象となっており、36度以上の高温に注意が必要だ。
北西太平洋に大規模なモンスーンジャイア 台風15・16号などの動向は

呉氏はコラム「洩天機教室」で、現在、北西太平洋に大規模な「モンスーンジャイア(Monsoon gyre)」が存在していると説明した。
その周辺では、台風15号(チャンホン)、台風16号(ペイロー)、熱帯低気圧がそれぞれ移動している。
台風15号
台風15号はモンスーンジャイア北側の流れに導かれ、西へ進んだ後、西南西寄りに進む見通し。11日から12日にかけて本州や四国に直接影響を及ぼすと予測されており、日本への渡航を予定している人は航空便の運航状況に注意が必要だ。
台風16号
台風16号はモンスーンジャイアの南東側に位置し、南西風に流されながら北東方向へ加速して遠ざかっている。
また、モンスーンジャイアの東側にある熱帯低気圧は北へ進んでいる。
呉氏によると、これら3つの熱帯システムはいずれもモンスーンジャイアの周囲を反時計回りに移動しており、台湾への直接的な脅威はない。
ただ、今後1週間はモンスーンジャイアが南西風を維持し、南シナ海から台湾方面への水蒸気の流入を支える重要な役割を果たすため、台湾の天気への影響は続くという。
11~15日は大気非常に不安定 南西部で局地的な雨
モンスーンジャイアと南西風の影響を受け、今後10日間の台湾の天気は大きく2段階に分かれて変化する見通しだ。
第1段階となる11日から15日にかけては、大気の状態が非常に不安定となる。風上側となる南西部では、南西風に伴って水蒸気が流れ込むため、局地的なにわか雨や雷雨が発生しやすい。中部以北では午後を中心に局地的な雷雨が発達しやすく、局地的に雨脚が強まる可能性もある。
一方、雨の降っていない時間帯や東半部では、日中は晴れて厳しい暑さとなる。蒸し暑く感じられるため、日焼けや熱中症に十分注意する必要がある。
16~20日は低圧帯の影響 南西風から北東風へ
第2段階となる16日から20日にかけては、台湾付近が次第に低圧帯の影響を受けるようになり、風向きも南西風から徐々に北東風へと変わる見通しだ。
大気の状態は引き続き不安定で、水蒸気も多い状態が続く。各地で局地的に雨が降るほか、午後は強い対流が発達しやすいという。
雨が降る前の日中は引き続き暑くなる見込み。日によって対流の強さが大きく変化するため、最新の短期的な気象情報を随時確認する必要がある。

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編集:梅木奈実















































