人気キャラクター「ちいかわ」初の劇場版アニメ『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』が7月24日から全国で公開される。
原作者のナガノ氏は、漫画を描き始めた2023年から映画公開までの間、「自分の中ではずっと2023年が続いているような感覚」があったと明かし、公開日を迎えてようやく2024年になったような心境だと語った。
映画化は初めての経験で、制作は暗中模索の状態から始まったという。それでも「やるからには良いものにしたい」と考え、悩みながらも、劇場公開への緊張と期待を抱きながら制作に取り組んだ。
表情や仕草まで細かく確認 「ちいかわらしさ」を重視
ナガノ氏は制作に深く関わり、作画や絵コンテをはじめ、細部まで確認したという。
例えば、ちいかわがハチワレからチラシを受け取る場面では、奪い取るような攻撃的な仕草に見えないよう要望を伝えた。眉毛の角度や口の開き方など、キャラクターの表情についても細かな調整を求めたという。
ナガノ氏は、キャラクターのイメージを崩さないことを重視して制作を進めた。
及川啓監督については、場面の心地よい「間」を見極める手腕を高く評価。自身が重要な部分を削ろうとした際に止めてくれることもあったといい、原作への理解に信頼を寄せた。
また、辻智子氏や前川葵氏らアニメーター陣のほか、腕に緊急時用のフォークを巻いているという今福太郎プロデューサーについても、数多くの要望に向き合ってくれたことへの感謝を語った。
セイレーン役は鈴木みのり キャスティングにもこだわり
ゲストキャラクターのキャスティングにも、ナガノ氏の考えが反映された。セイレーン役には、オーディションで披露したビブラートが決め手となり、鈴木みのりが選ばれた。
少し抜けた雰囲気を持つヒトハは寺澤百花、しっかり者のフタバは鈴代紗弓が担当。ナガノ氏は、セリフがない中でも、それぞれの性格が表現されていたと振り返った。
島二郎役の最上嗣生については、声がイメージに合っていたことに加え、本人のSNSアカウント名が「日本酒舐郎」だったことも、選考理由の一つだったという。
人魚役の大木咲絵子、七瀬彩夏、南雲希美についても時間をかけて選考し、収録では音響監督の土屋雅紀氏がディレクションを担当した。
セイレーンのモデルは犬張子 島二郎には別の初期案も
作品に登場する新キャラクターの誕生までの経緯も明かされた。
セイレーンは「大きくてかわいいキャラクター」を目指してデザインされ、最終的には犬張子をモデルにした頭部と、金魚のような赤い下半身を持つ姿となった。
島二郎は、物語に頼りになる仲間が欲しいという考えから登場が決まった。当初は「酒まんじゅう」という村長風のキャラクターが予定されていたが、島二郎に変更されたという。
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一方、ヒトハとフタバは、初期構想では顔もセリフもある設定だった。ナガノ氏がセリフのないキャラクターを好んでいることから、最終的には観客から顔が見えず、声も聞こえない形へ変更された。


















































