台湾では台風13号(ドルフィン)に伴う海上台風警報が解除されたものの、外出時には引き続き雨への注意が必要となる。
台風13号が台湾本島から徐々に遠ざかったことを受け、中央気象署(CWA)は9日夜遅く、海上台風警報を解除した。
台湾・中央大学大気科学系の非常勤准教授、呉徳栄氏は、気象応用推進財団のコラム「洩天機教室」で、台風による脅威は低下したものの、今後は南西風の影響を受けるようになり、風上側となる地域では引き続き局地的な大雨に注意が必要だと分析した。
気象チームによると、今後の天気は大きく2段階に分かれて変化する見通し。向こう1週間は天候の急激な変化に注意し、外出先では中央気象署が発表する最新の気象情報を確認する必要がある。
12日までは南西風の影響 南西部で局地的な大雨の可能性
呉氏によると、10日から12日にかけて台湾付近では南西風の影響を受ける。
風上側となる南西部では局地的なにわか雨や雷雨があり、まとまった雨となる可能性がある。一方、その他の広い地域では日中はおおむね晴れて暑くなる見通しで、南東部では風向きや地形の影響から、気温が非常に高くなりやすいという。
また、熱的な作用によって大気の状態が非常に不安定となるため、南西部だけでなく、中部以北でも午後を中心に局地的な雷雨が発生する可能性がある。
午後に外出する場合は、雨具を用意するなど急な天候の変化への注意が必要となる。
13~19日は南シナ海から水蒸気流入 西半部で午後の強い対流に注意
中長期の見通しについて、呉氏は、13日から19日にかけて南西風は徐々に弱まるものの、南シナ海からの水蒸気の流入は続くと予測している。
この期間、南西部では早朝を中心に局地的な一時雨が降る見込み。
大気の不安定な状態も続くため、午後には台湾西半部で強い対流が発生しやすく、雨の多い天気となる可能性がある。
午後のにわか雨や雷雨が強まる可能性もあることから、短時間の気象変化や中央気象署が発表する気象情報に注意が必要だ。
北西太平洋に3つの台風と1つの熱帯低気圧
台湾周辺だけでなく、北西太平洋では複数の熱帯システムが同時に存在している。
呉氏によると、現在、北西太平洋には3つの台風と1つの熱帯低気圧があり、いずれも広い「モンスーン低圧部」の周辺で発達している。
このうち、台風13号は現在、華南付近に位置し、北西方向へ進んでいる。勢力は次第に弱まり、消滅に向かっているという。
一方、台風15号(チャンホン)は北西方向から次第に西寄りへ進み、モンスーン低圧部の北側に入ると予測されている。11日から12日にかけて日本の本州に影響を及ぼす見込みで、日本への旅行を予定している人は航空便の運航状況に注意が必要となる。
また、台風16号(ペイロー)はモンスーン低圧部の南側に位置し、西寄りの風に流されながら東北東へ進み、次第に遠ざかっている。
台風16号の東側にある熱帯低気圧は北へ進んでいるものの、現時点では顕著な発達傾向はみられていない。
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編集:梅木奈実 (関連記事: 台風13号(ドルフィン)最新進路 台湾で早ければ7日午後に海上警報、8~10日は大雨の恐れ | 関連記事をもっと読む )


















































