台湾で大型インフラの開通・稼働相次ぐ 台北MRT延伸、桃園MRT緑線や台南鉄道地下化も
台湾全土で下半期に大型交通インフラが相次ぎ完成。MRT、高速鉄道、港湾の供用開始時期が示される。(写真/中央社・黄旭昇記者提供)
台湾の地域振興と交通インフラ整備が新たな節目を迎えようとしている。国家発展委員会(国発会)はこのほど発表したプレスリリースを通じ、政府は現在、各項目の大規模な公共投資を通じて地域発展の基盤強化を積極的に推し進めていると説明。今年下半期(7〜12月)中に、台湾全土で多くの大型公共事業が相次いで完成、または正式に稼働する見通しとの見通しを示した。これらの新たなインフラは公共交通ネットワークのみならず、産業園区や水路、陸路の交通ハブにも及び、各地域におけるサービス提供能力を大幅に向上させることとなる。
北部においては、首都圏エリアの公共交通ネットワークが大きく改善される。台北都市交通システム(MRT)信義線の東側延伸区間、および桃園市を南北に走る桃園MRT緑線(グリーンライン)の北側7駅区間が、今年下半期中に順次開通する予定だ。これら大型軌道交通インフラの稼働により、毎日の通勤客を効果的に分散させるとともに、地域間の移動時間を大幅に短縮し、北部住民の移動に、より利便性の選択肢を提供することとなる。
桃園MRT緑線は、桃園国際空港周辺の再開発エリア、桃園航空城(エアロトロポリス)における交通の大動脈となる。うち菓林駅(G15a)は航空産業集積エリアの中心部に位置し、かつ桃園空港MRTの坑口駅(A11)にも近い。緑線開業後は桃園空港、台湾高速鉄道(高鉄)桃園駅、および台北市、新北市の生活圏を迅速に結び、軌道交通ネットワークの効果が最大限に発揮されると期待される。
中部と南部でハイテク産業に新たな活力源
生活・交通インフラに加え、産業インフラの整備も下半期中に実質的な進展を遂げる。国発会は、中部で中部科学園区(中科)二林園区(彰化県二林鎮)の第1期標準工場が下半期に正式稼働する見込みだと説明し、ハイテク産業の技術開発と生産能力を効果的に底上げするとしている。また同時に、地域の交通渋滞改善に向けた、台76線(彰化県芳苑郷〜南投県草屯鎮)と台19線(彰化県彰化市〜台南市永康区)以西の道路付け替え工事も近く完了し、地域の交通効率向上と物流の円滑化が一気に進む見通しだ。
南部の嘉義、台南、高雄、屏東地域では、「大南方新矽谷(南部シリコンバレー)計画」の実現に向けた歩みを着実に進めている。道路・鉄道網の高度化においては、高速道路の中山高速公路(国道1号)台南区間に北外環インターチェンジを新設する工事が今年末までに完了する見込みで、将来的には南部科学園区(南科)と台南都市圏をスムーズに結ぶことが可能となる。さらに、注目を集める台南市街地の鉄道地下化第1期工事も年末の完了が予定されている。長年にわたり都市を分断してきた空間構造を改善し、線路両側の総合的な発展をけん引するプロジェクトだ。
東部と離島でも交通網整備進む
東部地域や離島における建設計画も同様に注目を集めている。政府は現在、台62線(基隆市安楽区~新北市瑞芳区)の宜蘭県頭城鎮への延伸、台北市と宜蘭県を結ぶ北宜高速公路(国道5号)と蘇花道路改善区間(蘇花改)の接続、蘇花道路安全向上計画(蘇花安)、および花蓮・台東地域の鉄道・道路改善工事を継続的に推進している。また、離島や遠隔地における海運・空運インフラの高度化も進められており、より充実した広域交通システムの構築が期待される。
海運拠点については、中国に近い離島、金門県水頭港区の旅客ターミナルと台東県富岡港の交通船ターミナルがいずれもプレオープンの段階を終えており、今年8月と9月に順次本格的な運用を開始する予定だ。これら2つの港湾施設の稼働により、地方の観光運輸サービスの質を効果的に最適化し、旅行者により快適な待合・乗船体験を提供することとなる。
国発会は、今後も台湾全土および6大地域の産業と生活圏の均衡を重点に置き、省庁間の調整や進捗管理メカニズムを通じて関連工事を監督していくと強調。各建設工事がスケジュール通りに進められ、高い品質を確保した上で完成させるとともに、国家の持続可能な開発目標(SDGs)の実現を図っていく方針を示した。
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