台湾北部で整備が進む新北メトロ(新北捷運)三鶯線が、開業に向けた最終段階に入った。長年にわたる工事を経て、同線はこのほど台湾交通部(交通省相当)による開業前の最終検査を完了した。今後、指摘された改善事項を終え、中央政府から営業許可を取得すれば、早ければ今年半ばにも正式開業する見通しだ。
三鶯線の開業により、新北市の三峡・鶯歌エリアの通勤利便性が高まるほか、台北メトロ板南線や台湾鉄路との接続によって、新北市の公共交通網がさらに拡充されることになる。
台湾交通部の開業前検査を完了
新北市政府捷運工程局によると、三鶯線は7日、交通部による開業前検査を完了した。新北市政府は4月26日に事前検査を終え、5月14日に交通部へ開業前の最終検査を申請した。その後、事前会議を経て6月7日に開業前の最終検査が実施された。
今回の検査では、交通部が関係機関や専門家、学識経験者で構成する委員会を招集し、土木、建築、機電システム、運営体制などを総合的に確認した。書類審査、現地確認、シミュレーション演習、グループ討論、総括会議などが行われた。
当日は、緊急時対応の訓練も実施された。長寿山駅と横渓駅の間で列車が故障し、乗客が負傷したとの想定で、通報、避難誘導、救助などの手順を確認した。現場では一時強い雨に見舞われたものの、運営・保守チームは標準作業手順(SOP)に沿って対応を完了した。
委員会は、乗客の避難導線、運行管理センターの対応、現場での処置手順などを確認した上で、全体として運用は円滑であり、関係職員は開業に必要な専門能力を備えていると評価した。
開業前の最終検査の結果、開業前に完了すべき改善事項が4項目、一般的な注意・改善事項が6項目、今後の改善提案が5項目示された。新北市政府捷運工程局と新北捷運公司は、指摘事項の改善を進めた上で、開業前の必須改善事項がすべて完了したことを確認し、交通部に営業許可の発給を申請する方針だ。
本線12駅、八徳延伸3駅の位置
三鶯線本線と、今後整備が進む桃園八徳延伸区間を含む駅位置は以下の通り。

三鶯線本線は全長約14.29キロで、台湾国内でも最大規模の設計・施工一括方式によるメトロ事業とされる。新北市が自ら建設する初の中量輸送システムでもあり、路線は台北大学、鶯歌の陶瓷老街、三峡などを結ぶ。
開業後は、沿線地域の交通需要を緩和し、通勤時間の短縮につながるほか、観光客の移動利便性向上も期待される。新北市全体のメトロ営業距離は100キロを超え、台湾最大規模のメトロ営業距離を持つ都市としての位置づけをさらに強めることになる。
桃園八徳延伸線は入札段階へ 2034年開業を目指す

一方、三鶯線を桃園市八徳区へ延伸し、桃園メトロ緑線と接続する「メトロ三鶯線桃園八徳延伸線」も、事業が新たな段階に入っている。
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新北市政府捷運工程局によると、同事業は行政院公共工程委員会による事業費審議を通過しており、今年6月に関連工事の入札手続きを始める予定だ。完成・開業は2034年を目標としている。


















































