鉄道地下化に伴い新しい地下駅舎の供用が始まった台湾南部・台南駅の構内に置かれた公共ピアノが、利用客の注目を集めている。日本でも「駅ピアノ」や「ストリートピアノ」が人気を集めているが、台南駅では居合わせた人たちがピアノの伴奏に合わせて歌う様子を撮影した動画が、SNS「Threads」で相次いで拡散した。投稿の閲覧回数は1115万回を突破し、投稿者は「見ず知らずの3人に感謝したい」とつづった。駅で生まれた即興の演奏をたたえるコメントも数多く寄せられている。
ピアノに合わせて男性が歌い出す 3人の演奏に旅客も足を止める
台南の鉄道地下化事業は第1段階が10月17日に開業し、新しい台南駅も同日に使用を開始した。駅の公共スペースにピアノが設置されると、次々と人が訪れて演奏するようになり、その動画がネット上で広まったことで、新駅開業後の話題となっている。
Threadsユーザーの「@yofa33333」がこのほど投稿した複数の動画では、明るい色の上着を着た人がピアノの前に座ってメロディーを奏で、そのそばに立つストライプのシャツに眼鏡姿の男性が、ピアノに合わせて歌い出す様子が映っている。正式なステージがあるわけではなく、周囲をスーツケースを引いた旅客が行き交う中、駅のホールにピアノの音色と歌声が響いた。
別の動画では若い女性も歌に加わり、さらに注目を集めた。投稿者は、これらの演奏にとても感動したとし、すてきな夜を届けてくれた見ず知らずの3人の演奏者に特に感謝したいと記した。
投稿者はその後、2本目の投稿で、現場では二胡も演奏に加わり、ピアノ中心の演奏に異なる音色が重なったことも明かした。目の前の光景が強く印象に残ったといい、台南への愛着もつづった。
閲覧1000万回超 勇気を出して歌った女性に「昔を思い出した」の声
動画はThreadsで大きな反響を呼び、10月23日午前の時点で、元の投稿は閲覧回数1115万回超、「いいね」5万7000件、返信1200件を記録した。男性とピアノ奏者の掛け合いに心を動かされたというネットユーザーが多く、歌に加わった若い女性に注目する声もあった。
あるネットユーザーは、後半に登場する若い女性について、少し緊張しているように見えながらも、勇気を出して美しい歌声を披露し、ピアノの旋律と相まって心が落ち着き、昔に戻りたいような気持ちになったとコメントした。
また、別のユーザーは、その日、本人から「授業が終わったらカフェチェーンの『ルイーザ・コーヒー』で勉強する」と聞いていたのに、Threadsを見ていたら駅でピアノを弾いている姿が出てきて思わず笑ってしまった、とコメントした。 (関連記事: 台南駅、10月17日から地下駅に 鉄道地下化で一部列車運休、代行バス・交通規制も | 関連記事をもっと読む )
三姉妹を40年見守ったピアノ、台南駅で新たな音色を
台南駅で一躍注目を浴びたこの公共ピアノには、40年にわたる家族の物語がある。台湾紙・聯合報によると、ピアノはもともと元台南市警察局長の王文忠氏一家のもので、王家が約40年前に購入した中古のヤマハ製ピアノ。3人の娘の成長を見守り、幼い頃から音楽を学んできた日々を見届けてきたという。













































