山梨県富士河口湖町のホテルで19日、台湾籍の女性が首を切られて死亡しているのが見つかった事件で、現場の客室や遺体に争った形跡が確認されなかったことが、捜査関係者への取材で分かった。
警察は、女性が就寝中など、抵抗できない無防備な状態で襲われた可能性もあるとみて、詳しい経緯を調べている。
また、警察は現場で刃物を所持していたとして、銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕した同じツアー参加者の台湾籍の女を、21日に検察庁へ送致した。
台湾籍の38歳女性、ホテル客室のベッドで発見 集合時間に姿を見せず
山梨県警などによると、事件が発覚したのは19日午前8時ごろ。
台湾籍の金さん(38)がツアーの集合時間を過ぎても姿を見せなかったため、ツアーコンダクターから依頼を受けたホテル従業員が客室を確認したところ、金さんがベッドの上で心肺停止の状態で倒れているのが見つかった。
捜査関係者によると、警察や救急隊が駆けつけた際、金さんはベッドの上にあおむけで倒れており、周囲やシーツには大量の血痕が残されていた。
一方、室内が荒らされた形跡や争った跡はなく、遺体にも抵抗した際に生じる「防御創」は確認されなかったという。
このため、警察は金さんが何らかの理由で抵抗できない状態にあったか、就寝中に襲われた可能性もあるとみて、当時の状況を慎重に調べている。
死因は失血性ショック 首の左側に動脈に達する深い傷
司法解剖の結果、金さんの死因は失血性ショックだったことが判明した。
首の左側には動脈に達する深い切り傷があり、大量の出血を引き起こしたことが致命傷となった。
警察は現場から、血痕が付着した刃渡り約12センチの包丁を押収している。
同じ旅行ツアーの台湾籍女を銃刀法違反容疑で送検 2人は来日前に面識なし
警察は19日、事件当時に金さんと同じ客室内にいた台湾籍の楊閔涵(ヤン・ミン・ハン)容疑者(27)を、正当な理由なく刃物を所持していたとして、銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕した。
楊容疑者は21日、検察庁に送致された。
関係者によると、死亡した金さんと楊容疑者は台湾から同じ旅行ツアーに参加し、17日に日本へ入国していた。
2人は来日前に面識がなく、それぞれ個別にツアーへ申し込んでおり、宿泊する部屋も別々だったという。
知り合ってから30時間にも満たない関係だったとされる。
警察は、楊容疑者が刃物を所持していた動機や、金さんが死亡するに至った詳しい経緯について、引き続き捜査を進めている。
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編集:梅木奈実













































