台湾高速鉄道(高鉄)の宜蘭延伸計画が行政院(内閣)の承認を受け、2037年末の開業を目指している。一方、11年間という工期で予定通り開通できるのかが、宜蘭県議会で焦点となっている。
宜蘭県議会議員の林岳賢氏は19日の議会質疑で、「11年で予定通り完成できると考えているか」と県政府に質問。高鉄は宜蘭の将来の発展の起点であり、県政府は関連する都市計画を十分に整備すべきだと強調した。
これに対し、代理県長の林茂盛氏は、交通部(交通省)鉄道局が予定されたスケジュールに沿って開業させるとの見方を示した。また、420ヘクタールに及ぶ高鉄宜蘭駅周辺の「高鉄駅特定区」(都市計画区域)について、現在は県政府の小委員会で審査中で、手続き完了後、速やかに中央政府の審議へ提出すると説明した。
高鉄宜蘭延伸計画の概要は?
林岳賢氏は交通部鉄道局が公表した資料を引用し、高鉄宜蘭延伸線の全長は60.6キロメートルになると説明した。
路線は台北・南港駅から東へ延伸し、翡翠ダムの集水区域を避けながら、平渓、双渓、貢寮などを経て宜蘭に至る。開業すれば、南港―宜蘭間の所要時間は約20分となる見通しだ。
承認された総事業費は3521億台湾元で、事業期間は2026年から2037年までを予定している。
| 項目 | 内容 |
| 路線 | 南港駅から宜蘭県政府庁舎南東側に設置予定の高鉄宜蘭駅まで |
| 全長 | 60.6キロメートル |
| 総事業費 | 3521億台湾元 |
| 行政院による承認 | 今年7月28日 |
| 事業期間 | 2026年~2037年、2037年末の全線開業を予定 |
| 高鉄駅特定区の面積 | 420ヘクタール |
高鉄宜蘭駅は2037年に予定通り開業できるのか
開業時期を巡る疑問について、林茂盛氏は、高鉄宜蘭延伸計画が今年7月28日に行政院の承認を受けたと説明した。
承認された総合計画報告書では、2037年末の全線開業が予定されている。政府の施工体制やスケジュールを踏まえ、鉄道局は総合計画報告書に沿って工事を進め、予定通り開業させるとの見方を示した。
一方、林岳賢氏は、高鉄は駅を建設して終わるものではなく、宜蘭の将来の発展の起点になると指摘した。
その上で、県政府が部局横断的な事業計画を策定しているのか、各段階で必要となる連携や支援について明確なスケジュールを設けているのかと質問した。
420ヘクタールの高鉄駅特定区、都市計画の進捗は
林茂盛氏によると、高鉄宜蘭駅周辺に設定される420ヘクタールの高鉄駅特定区について、都市計画は現在も県政府の小委員会で審査中だ。
審査の過程では引き続き住民の意見を聴き、全体の配置が将来の需要に応えられるよう検討を進める。手続き完了後は、速やかに内政部(内務省)都市計画委員会の審議に提出する方針だ。
また、高鉄沿線に関わる都市計画の変更についても、県政府はすでに専門のプロジェクトチームを設置し、対応を進めているという。
高鉄宜蘭駅から県内各地へ 台鉄やバスに乗り換え
林岳賢氏は、都市の発展には交通インフラが不可欠だとして、高鉄宜蘭駅と県内各地を将来どのように結ぶのかについて、県政府が早い段階から計画を立てる必要があると指摘した。
これに対し林茂盛氏は、高鉄宜蘭駅には台湾鉄路(台鉄)も接続する計画で、旅客は台鉄に乗り換えて宜蘭県内各地へ向かうことができると説明した。
道路交通では、高鉄駅の直下にバスターミナルを設け、路線バスや長距離バスに乗り換えて各地へ移動できるようにする。
さらに県政府は、高鉄のルートに沿って南北方向の道路を整備する計画も進めているが、現時点ではまだ計画段階だという。
高鉄宜蘭延伸に関するよくある質問
Q1:高鉄宜蘭延伸はいつ開業する?
計画は今年7月28日に行政院の承認を受けた。事業期間は2026年から2037年で、総合計画報告書では2037年末の全線開業を予定している。
Q2:高鉄宜蘭駅はどこにできる? 総事業費は?
路線は南港駅から宜蘭県政府庁舎南東側に設置予定の高鉄宜蘭駅まで延伸される。全長は60.6キロメートルで、承認された総事業費は3521億台湾元。
Q3:高鉄宜蘭駅ではどう乗り換える?
高鉄宜蘭駅には台鉄も接続する計画で、台鉄に乗り換えて県内各地へ向かうことができる。
また、駅の直下にはバスターミナルを設け、路線バスや長距離バスへの乗り換えも可能になる予定だ。県政府は高鉄のルートに沿って、南北方向の道路を整備する計画も進めている。
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編集:柄澤南 (関連記事: 台湾新幹線の新型車両「N700ST」が完成 李逸洋駐日代表、熊本被災地に250万円寄付 | 関連記事をもっと読む )
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