東京国際映画祭(TIFF)と併催されるコンテンツマーケット「TIFFCOM 2026」を主催する公益財団法人ユニジャパンは10月8日、国際的な映像製作を後押しするピッチイベントやトークセッション、アワードセレモニー、新たなカンファレンスの開催概要を発表した。
TIFFCOM 2026は10月28日から30日までの3日間、東京都立産業貿易センター浜松町館を主会場に開催される。
今年はIMAGICA GROUPの協力のもと、日本発の知的財産(IP)の映像化・リメイクを促進する「Tokyo IP Market(TIPM)」と、資金調達段階にある長編映画企画を支援する「Tokyo Gap-Financing Market(TGFM)」のピッチイベントを実施する。
『男はつらいよ』『BEYBLADE』など8社が参加 日本IPを海外向けに紹介
10月28日午後2時30分から、竹芝のIMAGICAエンタテインメントメディアサービス第2試写室で「Tokyo IP Market ピッチセッション Powered by IMAGICA GROUP」が開催される。
同セッションでは、IPホルダー8社が映像化に適した作品を選び、英語でプレゼンテーションを行う。
- アミューズクリエイティブスタジオ:コミック『洗脳教室~教祖先生の“救済”授業』/阿南史剛氏
- コミスマ:コミック『兄だったモノ』/坂本達夫氏
- KADOKAWA:コミック『星屑家族』/加藤舞氏
- 日本アニメーション:短編アニメーション映画『20001年 地球の旅』/吉塚泰斗氏
- 松竹:映画『男はつらいよ』シリーズ/佐藤究氏
- 主婦と生活社:コミック『果ての星通信』/大塚直也氏
- タカラトミー:玩具『BEYBLADE』/五百旗頭由依氏
- 東映:映画『犬鳴村』/谷中寿成氏、岡本奈々氏
モデレーターは、ユニジャパンTIFFCOM事業部広報企画グループGMの小山芽里氏が務める。
TGFM初のオープンピッチ開催 日本発アニメを含む長編映画5企画を発表
同日午後4時からは、「TGFM オープンピッチ Powered by IMAGICA GROUP」が2部構成で開催される。
第1部(午後4時~4時50分)では、TGFMの選抜24企画のうち、ポストプロダクション(仕上げ作業)段階にある3企画と、日本発のアニメーション2企画の計5企画が発表される。
- 『まほら』(日本)/森山愛弓監督
- 『プリンセスぞのふ』(日本)/土井陽絵プロデューサー
- 『SHIRJARA: SONG OF GRANDMOTHER』(ネパール)/Subash Bhusalプロデューサー
- 『THE LAND OF JINN』(インドネシア、キルギス)/Yulia Evina Bharaプロデューサー
- 『TRINITY』(台湾、フランス、シンガポール、ポーランド、ギリシャ、日本、ドイツ、ブラジル、韓国、インドネシア、フィリピン)/Raymond Phathanavirangoonプロデューサー
モデレーターは、TGFMアドバイザーのパスカル・ディオ氏が担当する。
「TGFM x Frontières Showcase」アジア初開催 国際共同製作5企画を紹介
第2部(午後5時~5時50分)では、ファンタジア国際映画祭が主催する国際共同製作マーケット「Frontières(フロンティア)」と提携した「TGFM x Frontières Showcase」が開催される。
同ショーケースがアジアで開催されるのは今回が初めてで、選抜された5企画のビデオピッチが上映される。
- 『THE SADDEST STORIES ON EARTH』(ベトナム)/Nguyen Hoang Diep監督
- 『SHE, CROCODILE』(ブラジル、スペイン)/Yana Changプロデューサー
- 『VAMPIRE AND COP』(カザフスタン)/Kuat Sadykovプロデューサー
- 『WILD ZERO OVERDRIVE』(日本、カナダ)/竹内鉄郎監督・脚本・プロデューサー
- 『A BANQUET FOR HUNGRY GHOSTS』(シンガポール、台湾、マレーシア、アイルランド)/Ervin Hanプロデューサー
モデレーターは、ファンタジア国際映画祭副ディレクターで、Frontières国際共同製作マーケットのタニア・モリセット氏が務める。
国際共同製作の最前線を議論 10月28・29日にTGFMトーク開催
TGFMに関連するトークセッションも、10月28日と29日の2日間にわたり開催される。
28日午前11時30分からは、「TGFMトーク 1:世界に挑むジャンル映画:共同製作マーケットの最前線」を実施する。
タニア・モリセット氏、古山知美氏、宮前泰志氏が登壇し、杉本穂高氏がモデレーターを務める。
翌29日午前10時30分からは、「TGFMトーク 2:国際共同製作支援の現在地:ブラジル、カナダ、日本」が開催される。
Yana Chang氏、Savine Wong氏、ユニジャパン国際支援事務局長の池田香織氏が登壇し、3カ国における国際共同製作支援について議論する。
映画企画に賞金200万円 「TGFM 2026 アワードセレモニー」10月30日開催
10月30日午後3時15分からは、東京都立産業貿易センター浜松町館5階のカンファレンスBで「TGFM 2026 アワードセレモニー」が開催される。
また、タイを拠点とするWhite Lightが、2万5000米ドル相当のポストプロダクション・サービスを現物提供する「Whitelight Post Production Award」も発表される。
さらに、映画を学ぶ学生5人が選考する「Asian Gen-Z Award」では、賞金50万円が授与される。プレゼンターは、ベルリン国際映画祭のMichael Stütz氏が務める。
アワードセレモニーの司会は、TIFFCOM事務局長の池田香織氏が担当する。
国際共同製作を成功に導く「10のステップ」 新規カンファレンスも開催
新たなカンファレンスとして、10月30日午前10時から、ATMOVIE GLOBAL TRACKとTies That Bind(TTB)が主催する「国際共同製作を成功に導く10のステップ」が、カンファレンスBで開催される。
クリストフ・ブランシェ氏がモデレーターを務め、オ・ヒジュン氏と水野詠子氏が登壇する。
2027年の新アニメアワード創設へ 『時をかける少女』プロデューサーら登壇
同日午前11時からは、東京都立産業貿易センター浜松町館1階のポートホールで、TOKYO ANIME NEXT主催の「アニメーション特別シンポジウム ~2027年 新たなアニメアワードのスタートに向けて~」が開催される。
シンポジウムでは、2027年の創設を目指す新たなアニメアワードについて議論する。
モデレーターは、東京国際映画祭アニメーション部門プログラミングアドバイザーの藤津亮太氏が務める。
スピーカーには、日本動画協会理事でA-1 Pictures代表取締役執行役員社長の清水暁氏が登壇する。
さらに、『時をかける少女』『サマーウォーズ』などを手掛けたプロデューサーの齋藤優一郎氏と、東宝アニメ事業室長兼企画グループリーダーの齋藤雅哉氏の登壇も決定した。