大型で非常に強い台風30号(チャンパー)が台湾に接近しており、今後の進路や上陸の可能性に注目が集まっている。
気象専門家で国立中央大学大気科学系の非常勤准教授、呉徳栄氏は20日、欧州中期予報センター(ECMWF)の最新シミュレーションによる平均進路では、23日から24日にかけて台風の中心が台湾に上陸、通過する可能性が最も高いと指摘した。一方、一部の予測では台湾近海を通過する進路も示されており、強風や大雨への警戒が必要だとしている。
また、21日午後からは北東の季節風が強まり、北部や東部など季節風の影響を受けやすい地域では雨となるほか、各地の気温も日を追うごとに低下する見込みだ。
台風30号は台湾に上陸するのか?
呉氏は、気象応用推進財団のコラム「洩天機教室」で、台湾中央気象署(CWA)の最新の台風進路予報をもとに、台風30号が20日朝の時点でグアムの西の海上を西北西へ進み、台湾東方の海上へ接近していると説明した。
その後は徐々に北寄りへ進路を変える見込みで、進路の不確実性を示す予報範囲には台湾北東部の海上を通過するケースだけでなく、台湾に上陸する可能性も含まれているという。
呉氏によると、ECMWFの最新シミュレーションによる平均進路では、23日から24日にかけて台風の中心が台湾に上陸、通過する可能性が最も高い。一方、アンサンブル予報の各予測では、台湾に上陸するケースと近海を通過するケースの双方が示されており、今後も予測は変わる可能性があるとして、最新情報を確認するよう呼びかけている。
台湾中央気象署が公表する「120時間台風暴風侵襲確率」は、今後120時間以内に風速約14メートル毎秒以上の強風の影響を受ける可能性を示す指標だ。
最新の確率では、基隆市と宜蘭県がいずれも62%。台北市と花蓮県が56%、新北市が55%、桃園市が51%となり、計6県市で50%を超えている。
気象情報を発信するSNSアカウント「台風論壇」は、台風が今後、北寄りに進路を変える傾向は固まっているとして、23日(金)から24日(土)にかけて台湾への影響が最も大きくなると予想。北部や東部、山間部では強風や大雨に注意するよう呼びかけている。
台風30号はさらに勢力を強めるか?
呉氏は、台風30号は今後も発達し、強風域も拡大して、20日から21日にかけて勢力のピークを迎えるとの見方を示した。
台湾に接近する過程では次第に勢力を弱めるとみられるものの、依然として強い勢力を保つ可能性があり、強風や大雨の脅威を軽視できないとしている。
また、23日と24日に各地でどの程度の荒天となるかは、台風が台湾に上陸するかどうかによって大きく変わるため、引き続き進路を見極める必要があると指摘した。
今週の天気は? 21日午後から北東の季節風強まる
台風の接近を前に、台湾では天気にも大きな変化が出る見込みだ。 (関連記事: 台風30号(チャンパー)が台湾接近へ 5県市で強風域入り確率50%超、23~25日に最接近か | 関連記事をもっと読む )
ECMWFの最新シミュレーションによると、20日は台湾西部を中心に晴れて安定した天気となり、東部では晴れたり曇ったりで、所により一時雨となる。各地で日中の気温は高めとなり、朝晩との寒暖差が大きい季節外れの暑さとなる見込みだ。













































