総合リゾート運営会社の星野リゾートは2026年10月21日、オンラインプレス発表会を開催した。発表会では代表の星野佳路氏が国の観光予算に対する見解を語ったほか、佐賀県や福井県への初進出を含む2027年の新規開業予定施設の概要や、同日に情報解禁となった各ブランドにおける新たな取り組みに関するプレスリリースが一挙に公開された。

星野代表は発表会の中で、政府の観光庁予算のうち使途に制限がない一般財源(約100億円)について「全て国内の旅行需要の振興に充てるべきだ」と主張し、訪日外国人客(インバウンド)関連への使途に疑問を示した。
若年層を中心とした旅行離れなどを背景に、日本人による国内旅行消費が長期的に減少していくことへの強い懸念を示し、国に対して国内旅行需要を活性化するための予算配分を求めた。
佐賀・福井に初進出、「界 嬉野」「リゾナーレ福井」を開業へ
2027年に開業を控える新規宿泊施設としては、同社初進出となる佐賀県嬉野温泉に全28室の「界 嬉野」を夏に開業する。
客室はすべて露天風呂付きのメゾネットタイプで、施設中心にはスパトリートメント施設「美肌小舎」を設け、嬉野温泉のなめらかな湯触りを生かした入浴とスパトリートメントによるウェルネスを打ち出す。
予約受付は2027年春に開始される予定である。また、福井県勝山市の長尾山総合公園「かつやま恐竜の森」内には、リゾートホテルブランドとして「リゾナーレ福井」を9月10日に開業する。
「恐竜の森のデザイナーズホテル」をコンセプトに、約1億2000万年前の地層や恐竜化石が眠る土地の特性を建築デザインに取り入れ、最上階には山々や九頭竜川を望む「パノラマプール」を備える。
同施設はPark-PFIの仕組みを活用した官民連携事業であり、星野リゾートはホテル運営に加え公園全体の運営管理にも関与する。予約受付は2027年4月に開始する。
星野リゾートと明日香村は2016年に企業立地に関するパートナーシップ協定を、2019年には地域活性化包括連携協定を締結しており、宿泊料金は19万3000円からとなる見通しである。
さらに、2027年は1月12日に福島県のスキーリゾート「星野リゾート ネコマ マウンテン」内にグループ客向けの手頃な施設「BunkLodge NEKOMA」が開業する予定となっている。なお、同社は2026年において既に全国8施設の新規開業やリニューアルを実施済みであることも明らかにした。
「OMO」「界」で新たな宿泊体験やサービスを展開
同日解禁された各ブランドのプレスリリースでは、多彩な施策が発表された。都市型ホテル「OMO」では、年末年始に実家近くのホテル滞在を提案して家族の滞在をサポートする「OMO帰省パスポート」を配布するほか、クリスマスフォトスポットや限定スイーツなどで寒さを気にせず過ごせる「冬の愛犬都市旅宣言」を開始する。 (関連記事: 国の重要文化財「旧奈良監獄」がラグジュアリーホテルに 「星のや奈良監獄」6月25日開業 | 関連記事をもっと読む )
また「OMO5横浜馬車道」では地上154メートルから横浜港を一望できる天空の特等席「View View LOUNGE」が誕生し、公式InstagramではOMOレンジャーの案内を題材とした縦型ショートドラマ『おせっかいは街ナカで』の配信を2026年10月23日より開始する。


















































