トランプ米大統領は19日(日本時間20日)、フランスで続く抗議デモや暴動を移民政策や国境管理の問題と結びつけ、2017年の就任直後にマクロン仏大統領に対し、世界各地から移民を受け入れ続ければ将来的に深刻な問題に直面すると警告していたと主張した。
さらに、パリは間もなく「イスラム教徒の都市になる」と述べ、フランスで続く混乱は国境管理を強化する必要性を示しているとの認識を示した。
トランプ氏はホワイトハウス前で記者団の取材に応じ、マクロン氏は自身の友人だと前置きした上で、数年前からフランスの移民政策が問題を引き起こすと警告していたと述べた。
米メディア「Mediaite」によると、トランプ氏は当時の会話を振り返り、マクロン氏に「あなたはフランスで大きな過ちを犯した。世界中の人々を受け入れている」と伝えたと語った。
フランス各地で抗議デモと暴動 約2400人逮捕
トランプ氏は、当時、世界各地から人々がフランスに入っていたと述べた上で、パリは間もなく「イスラム教徒の都市になる」と主張し、それは本来のフランスの姿ではないとの認識を示した。
一方、こうした人口動態に関するトランプ氏の予測を裏付ける信頼性の高い統計や人口予測は確認されていない。また、フランス当局や警察は今回の暴動を移民やイスラム教徒と直接結びつけていない。
トランプ氏は前日の18日にも、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に「フランスが燃えている!」と投稿。フランス政府に国境を閉鎖し、事態を収拾するよう求め、迅速に対応しなければ問題がさらに悪化する可能性があると警告した。
トランプ氏がこうした発言をする中、フランスでは大規模な抗議デモと暴動が続いている。
週末には複数の都市で集会が行われ、店舗の略奪や公共施設の破壊、デモ参加者と警察の衝突などが発生した。多数の逮捕者が出たほか、警察官も負傷している。
ロイター通信によると、フランス当局は一連の暴動で約2400人が逮捕され、負傷した警察官は1000人近くに上るとしている。
フランス中部のリモージュでは市庁舎が火災で深刻な被害を受けたほか、パリやマルセイユなどでもデモ参加者と警察の衝突や店舗の略奪が報告された。
治安維持への圧力が高まる中、フランス当局は19日、パリなど一部地域で夜間外出禁止令を導入するとともに、特定区域での集会を制限した。公共秩序を回復し、夜間の暴力行為の再発を防ぐ狙いがある。
マクロン氏、ヌニェス内相の辞意を受け入れず
ルコルニュ仏首相は、全国一律で規制するのではなく、影響を受けた地域に限定して夜間外出禁止令を実施するのが適切だとの考えを示した。
パリでは警察がレピュブリック広場や大型商業地区レアール周辺などでデモを禁止し、一部地域に夜間外出禁止令を導入した。他の都市でも夜間活動や集会への規制が相次いで強化された。 (関連記事: 【ひと目でわかる】フランスで抗議なぜ拡大 「教員不足」から80万人規模に、一部で暴動・放火も | 関連記事をもっと読む )
ロイター通信やAP通信によると、ヌニェス仏内相は治安対応に不備があったことを認め、辞意を申し出たが、マクロン氏はこれを受け入れなかった。


















































