日本移住の中国人が過去最多に!東京が「台湾」に代わる文化拠点へ 高市政権のビザ厳格化で「二度目の移民」も

2026-02-20 08:57
著書『潤日』の著者・舛友雄大氏は、こうした「潤日者」の中には実際に中国へ帰国する者や、「再移民」の準備を進める者もいると指摘している。(写真:AP通信)
著書『潤日』の著者・舛友雄大氏は、こうした「潤日者」の中には実際に中国へ帰国する者や、「再移民」の準備を進める者もいると指摘している。(写真:AP通信)

「潤(ルン=RUN)」とは、新型コロナウイルスのパンデミックや中国の社会封鎖の中で生まれた流行語であり、より良い生活を求めて中国から逃げ出すことを意味する風刺的な言葉だ。

近年、数千から数万人がシンガポール、米国、ニュージーランド、オーストラリアなどの世界の主要都市へ「潤(脱出)」しているが、その中でも「潤日(日本への移住)」を選ぶ者が多数を占めている。しかし、書籍『潤日』の著者である舛友雄大氏が台湾メディア『風傳媒』に明かしたところによると、これら「潤日」組の中には中国へ帰国する者や、他国へ「二度目の移民(再移民)」を準備している者も確実に存在するという。

『潤日』の著者である舛友雄大氏は、日本人が通常「舛友」と姓で呼ばれるのとは対照的に、中国的な親しみやすさを込めて自らを下の名前「雄大」と称している。日本人国際ジャーナリストである舛友氏は、米カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)で国際関係学修士号を取得。中国とメディアに強い関心を持ち、北京の経済メディア『財新網』に入社して日中関係や在中国日系企業の報道を4年間(2010~2014年)担当した。また、シンガポール国立大学リー・クアンユー公共政策大学院で研究員を務めた経歴も持つ。中国語、英語、インドネシア語に堪能で、現在はYouTubeチャンネル「舛友雄大の亜州前線」も運営している。

「潤日」現象:東京圏で勃興する新・中華街

舛友が『潤日』を執筆したきっかけは、2018年に在日中国人コミュニティの変化に気づいたことだった。当時東京に定住していた舛友は、埼玉県南部の「新・西川口中華街」一帯に頻繁に足を運び取材を重ねた。

巨大住宅街「芝園団地」では、中国人住民の割合が約50%に達していることを発見。さらに、中国人が現金一括で不動産を購入する姿や、不動産広告に中国語の表記が併記され、多くの仲介業者が中国語専用窓口を設けている実態を目の当たりにした。

「潤日」組の正体:大都市の中産階級とエリート層

「潤日」した中国人の背景やアイデンティティにはどのような特徴があるのか。舛友氏の分析によれば、「潤日者」は従来の「新華僑」とは明確に異なるという。彼らは中国の大都市に住む中産階級であり、国際的な視野を持つ専門職、経営者、エンジニア、知識人、芸術家などで構成され、その数はざっと10万人に上ると推計される。

彼らは米国、タイ、シンガポールなど他の多くの国も移住先の候補として検討したが、総合的に判断して「潤日」を決断した。その半数以上が東京に居住し、次いで大阪など大都市を好む傾向にあり、相当な消費能力を有している。 (関連記事: 高市圧勝で「日台蜜月」加速へ 茂木外相が明言した「協力深化」の真意、台湾は「全面的関係」を熱望 関連記事をもっと読む

『潤日』著者の舛友雄大氏。(林庭瑤撮影)
『潤日』著者の舛友雄大氏。(林庭瑤撮影)

日本語を学ばない?独自の経済圏を構築

舛友氏は、従来の「新華僑」が多くの場合、日本語を懸命に学び、何とかして日本社会に溶け込もうと努力してきたと指摘する。対照的に、「潤日者」は日本語の習得に固執せず、WeChat(微信)を通じて独自の中国人コミュニティによる生活圏を形成している。また、彼らは多かれ少なかれ中国政府に対して不満を抱いているのも特徴だ。

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