子育て支援「トモイク」認知度1割強も賛同98%、親の「自分時間」1日1割未満の実態浮き彫りに
子育て世帯の「自分時間」は1割未満、社会全体で育児を支える「トモイク」への賛同は98%に達し、経済支援と休息確保が喫緊の課題であることが浮き彫りになった。(写真/㈱サニーサイドアップ提供)
住友生命保険相互会社と株式会社カラダノートは1月28日、厚生労働省が推進する「共育(トモイク)」プロジェクトの普及と子育て期のウェルビーイング向上を目的としたアンケート調査の結果を発表した。
全国の「カラダノート」会員であるママ・パパ925名を対象に実施された本調査によると、社会全体で子育てを支える「トモイク」という名称や内容を「知らなかった」と回答した割合は87.8%に上り、認知度の低さが明らかになった。
一方で、その趣旨を説明した後では、98.1%が「賛同する」または「どちらかというと賛同する」と回答しており、子育てを家庭だけで完結させず、職場や地域、社会全体で支え合う仕組みへの潜在的な需要が極めて高いことが示された。
親の「自分時間」は1日の1割未満
調査結果によると、親たちが「トモイク」に期待するメリットとして最も多かったのは「自分時間が増える」で49.8%、次いで「体の負担が減る」が39.4%であった。特に母親は「育児の不安が和らぐ」との回答が42.1%に達し、父親の25.8%を大きく上回ったほか、父親は「費用の負担が減る」ことをメリットに挙げる傾向が見られた。
しかし、現状の生活実態において、親が確保できている「自分時間(趣味・社会とのつながり)」は1日のうちわずか9.6%にとどまることが判明した。「子育て・家事」(52.9%)と「仕事」(19.2%)を合わせた「活動時間」が全体の7割以上を占めており、自身の健康維持や休息に充てる時間は圧迫されている。実際に、「子ども優先で自分たちの健康がおろそかになった」と回答した人は32.4%に上り、特に母親においては3人に1人が自身の健康管理よりも育児を優先せざるを得ない状況にあることが浮き彫りとなった。
愛情の次は「お金」が重要
また、子育てにおいて「愛情以外に重要だと思う要素」を尋ねたところ、「お金」が77.5%で最多となり、「体力」(56.5%)や「時間」(54.2%)を大きく引き離した。必要な支援策としては、父親の4割以上が「児童手当・給付金」を挙げた一方、母親は「産後ケア」への関心が高く、出産前はよく知らなかったものの利用後に「思ったより役に立った」と感じる支援として評価されている。
さらに、子育て中に支えられた著名人の言動として、タレントの藤本美貴さんの「“まぁいっか”の精神でやるのが一番」といった発言が多くの共感を集め、20件のエピソードが寄せられたことも特筆される。
今回の調査結果を受け、カラダノートの佐藤竜也代表取締役は、トモイクへの高い賛同率は社会のニーズに合致している証拠であるとし、家庭だけでなく職場や地域社会が支え合う環境づくりの重要性を強調した。
また、住友生命の工藤征夫執行役員は、子育て期に後回しになりがちな健康や時間をサポートするため、健康増進プログラム「Vitality」等を通じて、子育ての時間そのものを「充電時間」に変える取り組みを推進していく意向を示した。
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