台湾の頼清徳(ライ・セイトク)総統はこのほど、仏AFP通信の単独インタビューに応じ、台湾と欧州の関係強化および台湾の防衛能力向上における欧州の役割に期待感を示し、各国の継続的な支持を訴えた。
これと時を同じくして、欧州議会は台湾との安全保障・防衛協力の深化を求める報告書を採択し、中国が欧州およびインド太平洋地域の安全保障に及ぼす課題に懸念を表明した。
台湾外交部(外務省)は13日、欧州議会が具体的な行動で台湾を支持したことに対し、感謝の意を表明した。
2024年5月に就任した頼総統が、国際通信社の単独インタビューに応じるのは今回が初めて。AFP通信は昨日掲載した一連の報道で、頼氏を「台湾総統」と呼称し、世界のトップニュースとして報じた。
インタビューの中で頼氏は、近年のEUおよび欧州議会による友好的な取り組みを列挙し、台湾市民を代表して欧州各国の長きにわたる支持に感謝を述べた。その上で、欧州各国がこれまでの精神を堅持し、引き続き台湾を支持することへの期待を表明。将来的に軍事産業や軍事技術分野においても、台湾と欧州の協力関係を強化したいとの意欲を示した。
注目すべきは、欧州議会本会議が2月11日、安全保障・防衛小委員会(SEDE)が起草した「EU戦略的防衛・安全保障パートナーシップ(EU strategic defence and security partnerships)」に関する報告書を採択したことだ。
同報告書は、EUの安全保障・防衛パートナーシップ(SDPs)の推進を目的としており、その中で「台湾との安保・防衛協力の深化」が必要であると明記した。また、中国をロシアによるウクライナ侵略戦争の「重要な支援者(enabler)」であると名指しし、EUは中国との戦略的競争に適切に対処しなければならないと強調している。
さらに同報告書では、中国による欧州への脅威についても指摘。重要原材料においてEUが中国への依存を続けている現状は、重大な地政学的および経済的脆弱性につながると警鐘を鳴らした。中国によるロシアの戦時経済への支援を鑑み、EUは中国との経済協力関係を再評価し、「デリスキング(リスク低減)」などの措置を通じて経済的強靭性を強化すべきだとしている。
これを受け、台湾外交部は本日コメントを発表し、林佳龍(リン・カリュウ)外交部長(外相)が欧州議会による報告書採択に対し、心からの歓迎と評価を表明した。外交部は、欧州議会が具体的な行動で台湾とEUの協力深化を支持したことに謝意を示し、今後も欧州との安全保障交流や防衛産業協力を推進し、法の支配に基づく国際秩序を共に守り抜く決意を強調した。
一方、中国外務省の林剣報道官は昨日(12日)の定例記者会見で、頼氏が「欧州との軍事産業・技術協力」に言及したことについてAFP記者から問われ、「外部勢力に頼って独立を謀り、武力をもって統一を拒むことは『蟷螂(とうろう)の斧』であり、失敗する運命にある」と強く反発した。
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編集:佐野華美 (関連記事: 台湾中銀、金融政策の全貌を全公開 報告書が読み解く為替・金利判断の核心、なぜ台湾はインフレだけに注目できないのか | 関連記事をもっと読む )


















































