歴史的勝利となった第51回衆議院選挙
第51回衆議院選挙の結果が判明した。自民党は計316議席を獲得し、単独で3分の2を超える議席数を確保。戦後における単一政党としては過去最多の議席数となった。一方、野党側では立憲民主党と公明党が組む中道改革連合が大きく議席を減らし、49議席にとどまった。これについて、元立法委員の蔡正元(さい・せいげん)氏は、番組『52新聞聚樂部』で日本の投票結果を分析。蔡氏は、TSMCの最近の日本進出が、高市早苗首相にとって、まさに「最後の大きな後押し」となったと指摘した。
想定を超えた圧勝
蔡正元氏は、自民党の大勝自体は当初から予想していたものの、単一政党で3分の2を超える議席を獲得するとは想定していなかったと述べた。蔡氏によれば、首相である高市早苗氏が女性であることが、女性有権者の支持を一気に引き出す要因となったという。蔡氏は、日本の女性は政治の場で長年抑圧されてきた側面があり、これまで投票率も比較的低かったと指摘。その一方で、今回の選挙では女性司会者、女性キャスター、女性インフルエンサー、女性の世論形成者など、影響力のある著名人が相次いで高市氏支持を表明し、「女性は女性を支持する」との声が広がったと分析した。
蔡正元氏が分析する「三つの支持基盤」
蔡正元氏は、高市氏が獲得した「第一の票の柱」は「対中強硬・台湾防衛路線」、「第二の柱」は「女性票」、そして「第三の柱」は「親米票」だったと分析した。蔡氏によれば、日本における親米的な有権者は右派に限らず、中道層や左派にも広く存在するという。ドナルド・トランプ氏が高市氏への支持を公に表明したことで、高市氏は一気に大量の支持票を取り込むことになったと指摘した。
自衛隊への高い評価が追い風に
蔡正元氏は、同時に日本では自衛隊の社会的評価が非常に高く、与野党を問わず各党各派が自衛隊を尊重していると指摘した。その上で、高市早苗氏が日本国憲法の改正を提起し、自衛隊に法的地位を与えて「国家の軍隊」と位置づける方針を示したことで、高市氏の「第四の票の柱」となる「改憲票」が形成され、多数の自衛隊支持者の票を引き寄せたと分析した。
「辞任覚悟」の公約が評価
蔡正元氏はさらに、「第五の票の柱」について言及した。それは、高市氏が、与党連合の議席数が過半数に届かなかった場合には辞任すると公言し、野党からの追加的な支持を取り付けて政権を維持する道を選ばなかった点だという。この姿勢が、有権者に対して「決断力のある首相」という印象を与えたと分析した。蔡氏は、自身は高市氏を好んでいるわけではないと前置きした上で、客観的に見れば「高市氏が得た各『票の柱』はいずれも非常に強力だった」と評価した。
TSMCの決断がもたらした決定打 熊本第2工場と3ナノ導入表明
蔡正元氏は最後に、高市氏にとっての「最後の票の柱」は、TSMCの会長である魏哲家(ぎ・てつか)氏が最近、突然日本を訪問して高市早苗氏と会談し、記者会見でTSMCが熊本に第2工場を建設し、3ナノメートルの先端プロセスを導入すると表明したことだと指摘した。蔡氏は、「高市氏には産業・経済政策がないとの疑問の声も多かったが、TSMCの決定は、高市氏にとってまさに『最後の大きな後押し』となった」と述べた。
日本政局は台湾にも波及 年末の台湾地方選挙への影響を警戒
蔡正元氏は、高市氏の勝利は台湾で年末に予定されている地方選挙にも影響を及ぼすと指摘し、今後は高市氏の影響力がどの程度の規模になるのかを見極める必要があると述べた。その上で蔡氏は、国民党が候補者指名の過程で依然として混乱が続けば、士気は下がり続けるのは避けられず、これは紛れもない事実だと指摘。一方、今後の民主進歩党の路線は「対中強硬・台湾防衛」を軸に、親日・親米姿勢を打ち出す方向になると分析した。蔡氏はさらに、仮に国民党が反米・反日姿勢を取り、中国寄りの立場を強めるのであれば、最終的に有権者からは「国民党は台湾に反する政党だ」と受け止められかねないと警鐘を鳴らし、これは国民党が正面から向き合うべき課題だと強調した。
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編輯:丁勤紜、小田菜々香

















































