ナイアンティック(Niantic)と株式会社ポケモンは12日、スマートフォン向けゲーム「Pokémon GO」の配信10周年を記念する世界的リアルイベント「Pokémon GO Fest 2026:東京」の記者発表会を都内で開催した。開催地を代表して東京都の小池百合子知事が登壇し、メイン会場となる臨海副都心エリアを管轄する港区、江東区、品川区の3区長も集結した。

小池知事は冒頭、東京都が推進する緑化プロジェクト「東京グリーンビズ」に言及。「この5年間で東京ドーム約40個分の新たな緑地を創出した。守り、育て、活かしてきたこの緑豊かな東京は、まさにポケモンたちが生息しそうな場所だ」と述べ、環境先進都市としての東京の魅力と、外を歩くイベントとの親和性を世界へ向けてアピールした。
発表会には、港区の清家愛区長、江東区の大久保朋果区長、品川区の森澤恭子区長も駆けつけた。清家区長は「東京タワーや増上寺など歴史と国際性が融合する港区の多様性」を、大久保区長は「江戸からの歴史と人情、スポーツが息づく江東区の水辺」を、森澤区長は「旧東海道の街並みと天王洲アイルのアートが共存する品川区の景観」をそれぞれ紹介。3区長が揃って登壇し、世界中のトレーナーを歓迎する姿勢を示した。
主催者側からは、株式会社ナイアンティックのプレジデント・河合敬一氏と、株式会社ポケモンの最高執行責任者(COO)・宇都宮崇人氏が登壇し、10年間の軌跡と社会への影響について語った。

河合氏は「2016年のリリース当初は、まさかこれほど長く多くの方に遊んでいただけるとは夢にも思っていなかった」と振り返り、「不登校だった学生がゲームをきっかけに学校へ戻ったり、老人ホームで会話と笑顔が増えたりと、単なるゲームを超えて人々の生活に寄り添う存在になったことが何よりの誇りだ」と、位置情報ゲームが果たした社会的役割を強調。「どうすれば人が外に出て、世界を探索したくなるかを考え続けてきた」と10年の歩みを総括した。

株式会社ポケモンの宇都宮氏は、自身が2019年のドイツ・ドルトムント開催時に体験したエピソードを披露した。会場で出会った年配の夫婦とポケモンの交換を行い、自身の貴重な「色違いのコイキング」をプレゼントしたところ、その夫婦とは今でもゲーム内でギフトを送り合う仲になり、今朝もパリからの便りが届いたという。
ゲームを通じた出会いが国境を超えた絆に変わる」と実感を込め、過去15回にわたり開催されてきた「Pokémon GO Fest」が回を追うごとに進化を遂げていると言及した。
今年はポケモン生誕30周年、そして「Pokémon GO」のサービス開始から10年目という大きな節目にあたる。宇都宮氏は、この記念すべき年に東京で開催できることへの光栄な思いを表明。日々プレイするユーザーや支援者への感謝を述べるとともに、この10周年を到達点ではなく、さらなる発展に向けた「起点の年」と位置づけ、今後もNianticや地域社会と連携し、現実世界と仮想世界の両方を豊かにしていく姿勢を示した。

質疑応答では、イベントの経済効果について問われた河合氏が、前々回の仙台開催において73億円以上の経済効果が算出された実績に触れ、ゲーム体験とあわせて地域の食や文化を楽しんでもらうことで、地方創生への貢献に期待を寄せた。今回の東京開催においても、観光や宿泊を含めた地域経済への大きな貢献ができるとの見通しを示している。
また、小池知事に対して「好きなポケモンは何か」という質問が飛ぶと、知事は笑顔で「たくさんありすぎて選べないが、みんな大好きだ」と回答し、会場を和ませた。
会見の最後には特別ゲストとしてピカチュウが登場。小池知事をはじめとする登壇者全員とのフォトセッションが行われ、記念すべき10周年の幕開けを華やかに祝った。
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編集:小田菜々香

















































