ローガン・ポール氏所有の“聖杯”ポケモンカード、世界唯一のPSA10「ピカチュウ・イラストレーター」再び市場へ 落札予想は最大1200万ドル

著名YouTuber・ロガン・ポール氏が所有する「世界唯一」のPSA 10ピカチュウイラストレーターカードを売却決定。(画像/ギネス世界記録公式サイト提供)
著名YouTuber・ロガン・ポール氏が所有する「世界唯一」のPSA 10ピカチュウイラストレーターカードを売却決定。(画像/ギネス世界記録公式サイト提供)

国際オークション市場に、再び新たな「超弩級アイテム」が登場する。世界的プロレス団体WWEの人気インフルエンサー、ローガン・ポール(Logan Paul)氏が所有し、コレクターの間で「聖杯」とも称されるカードが、驚異的な価値を引っ提げて再び市場に姿を現す。

このカードは、ポール氏が2021年に約530万ドルで購入した「ピカチュウ・イラストレーター」カードで、世界で唯一PSA10の鑑定を受けている希少品だ。こうした背景から、オークションプラットフォームは強い自信を示し、落札予想価格として過去最高となる1200万ドル(約19億円)に達する可能性を掲げている。

ブルームバーグの報道によると、登録者数が数千万規模のYouTuberでもあるポール氏は、もともと熱心なカードコレクターとして知られている。2021年には527万5,000ドル(約8億2,000万円)を投じ、世界で唯一、最高評価の鑑定を受けた超希少なポケモンカードを落札した。

この取引は、莫大な話題性と注目を集めただけでなく、ギネス世界記録にも認定され、個人間オークションにおいて史上最高額で取引されたポケモン・トレーディングカードとして記録されている。

それから4年以上が経過した現在、ポール氏はポケモンカード市場の将来性を高く評価した上で、ゴールディン・オークションズのCEO兼創業者であるケン・ゴールディン氏の提案を受け入れる決断を下した。まず250万ドル(約4億円)という高額な前払い金を受け取ったうえで、いわば「聖杯」とも言えるこのカードを売却することに同意したという。

ゴールディン氏はインタビューで、PSA10の鑑定を受けたこの「ピカチュウ・イラストレーター」カードについて、過去に私的取引として750万ドル(約12億円)を提示し、ポール氏を説得しようとしたことがあったと明かした。しかし、その提案は即座に断られたという。

この超希少カードは、2026年1月12日にオークションに出品される予定で、最終的な落札価格は700万〜1200万ドル(約11億〜19億円)の範囲になると見込まれている。

現在のポケモン市場は、かつてないほどの過熱ぶりを見せている。

正式名称が「Pokémon Illustrator(ポケモン・イラストレーター)」であるこのカードは、著名なポケモンキャラクターデザイナーである西田敦子氏が手がけたものだ。1997年11月から1998年8月にかけて、日本の児童向け漫画雑誌『コロコロコミック』が実施したイラストコンテストの賞品として配布され、3回に分けて合計39枚のみが制作された。 (関連記事: 『ウォール・ストリート』が注目する投資はポケモンカード?利益率3800%急騰、専門家は「ポケカバブル」に警告 関連記事をもっと読む

その後、ポケモンが世界的なブームとなるにつれ、これら39枚の特別なカードはコレクターの間で争奪戦の的となっていった。公式に認められた特別な称号を持ち、対戦用カードではなく、独自のマークが施され、流通数も極めて少ないことが理由だ。ただし、無名の存在から一気に高騰するまでには10年以上の歳月を要している。2013年に初めて10万ドル(約1,600万円)のオークション価格が付けられ、2019年にはPSA9評価のカードが19万5,000ドル(約3,000万円)で落札されたことで、このイラストレーターカードの価値は一気に跳ね上がった。

現在、市場に存在が確認されているイラストレーターカードは39枚に加え2枚の計41枚とされ、そのうち27枚がPSAの専門鑑定を受けている。評価は主にPSA7〜9に集中しており、PSA10の最高評価を獲得したカードはただ1枚しか存在しない。そして、その世界唯一のPSA10カードこそが、ローガン・ポール氏が所有している一枚である。

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スマートフォン向けゲーム Pokémon GOが、22日に日本でダウンロード可能となった(写真/AP通信提供)。
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