在留外国人材の転職とビザ手続きを一体支援 ブリューエン、新サービス「NEXT VISA」開始

ブリューエン、在留外国人材向け転職マッチングサービス「NEXT VISA」を開始。(写真/ブリューエン株式会社提供)
ブリューエン、在留外国人材向け転職マッチングサービス「NEXT VISA」を開始。(写真/ブリューエン株式会社提供)

日本国内に在留する高度外国人材の転職を支援する新サービス「NEXT VISA」が、2026年1月に本格始動する。サービスを展開するブリューエン株式会社 は、希望する職種に就けていない外国人材と、人材不足に悩む日本企業を結びつける国内転職マッチング事業として展開する。

「NEXT VISA」は、日本に在留する高度外国人材を対象に、企業とのマッチングから在留資格変更許可申請までを一体で支援する点を特徴とする。対象となる在留資格は、技術・人文知識・国際業務(いわゆる「技人国」)で、マッチング後のビザ手続きについては、同社と提携する行政書士が対応する。

対応職種は、ITエンジニア、通訳・翻訳、営業、貿易事務、デザイナー、施工管理、ホテルスタッフ、自動車整備、電気工事、介護・看護補助、飲食スタッフなど多岐にわたる。企業側は初期費用や管理費、紹介料をかけずに外国人材を採用できる仕組みで、外国人採用に伴う事務負担の軽減を図る。

同社によると、訪日外国人客の増加やサービス産業の高度化により、語学力や高度なコミュニケーション能力を備えた人材への需要は高まっている。一方、日本国内には、ビジネスレベルの日本語力や専門スキルを有しながら、就職活動時のミスマッチやビザ手続きへの不安から、本来の能力を十分に生かせていない外国人材も少なくないという。「NEXT VISA」は、こうした人材を適切な職場に再配置し、長期的な就労と定着につなげることを目指す。

同社は今後、対象エリアや職種の拡大を視野に入れ、日本企業の人材不足解消と外国人材のキャリア形成を支援するインフラとしての機能強化を進める方針だ。

一方、外国人採用支援を手がけるLinc も、外国人雇用を巡る業務負担の軽減に向けた新サービスを開始する。2026年1月から提供予定の「Global Hub Talent」は、外国人従業員の労務管理を自動化する仕組みで、入管当局に提出する在留申請関連書類をAIが自動で作成する。

外国人材の採用需要が高まる中、ビザ申請や労務管理などの煩雑な手続きは、企業や行政書士事務所にとって大きな負担となっている。Lincは、AIを活用した業務効率化によって、こうした課題の解消を図るとしている。

在留外国人材の転職支援から労務管理の効率化まで、関連サービスが相次いで登場することで、外国人材が日本でより安定して働き、能力を発揮できる環境整備が進むかが注目される。

編集:小田菜々香

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