ワコム、「Wacom MovinkPad」シリーズで「ibisPaint X」との連携機能を強化 180日間のPrime会員資格提供も開始

ワコムは12月17日、「Wacom MovinkPad」シリーズのAndroidアップデートにより「ibisPaint X」との連携機能を強化し、あわせて180日間のPrime会員資格の無料提供を開始しました。(写真/株式会社ワコム提供)
ワコムは12月17日、「Wacom MovinkPad」シリーズのAndroidアップデートにより「ibisPaint X」との連携機能を強化し、あわせて180日間のPrime会員資格の無料提供を開始しました。(写真/株式会社ワコム提供)

株式会社ワコムは2025年12月17日、同社の携帯型オールインワン・クリエイティブタブレット「Wacom MovinkPad」シリーズ向けに最新のAndroidアップデートを実施し、ペイントアプリ「ibisPaint X」との機能統合を強化したことを発表しました

このアップデートにより、同シリーズには「ibisPaint X」がプリインストールされるほか、ワコムの独自アプリである「Wacom Canvas」や「Wacom Shelf」との連携が深まり、スケッチから仕上げまでの制作フローがより円滑になります

「Wacom MovinkPad」シリーズは、PC不要で本格的な制作が可能な独立型タブレットとして展開されており、2025年10月に発売された「Wacom MovinkPad Pro 14」および2025年半ばに発売予定の「Wacom MovinkPad 11」が対象となります

今回の連携強化により、「Wacom Canvas」で描いたラフスケッチを直接「ibisPaint X」で開くことが可能になったほか、ファイル管理アプリ「Wacom Shelf」が「ibisPaint X」のネイティブ形式であるIPVファイルの表示に対応しました。これにより、JPG、PNG、HEIC、CLIPなどの既存フォーマットに加え、より直感的な作品管理が可能となり、両アプリ間の最適化が進んだことで創作プロセスが効率化されます

さらに、今回のアップデートに合わせて、新規および既存の全ユーザーを対象に「ibisPaint Prime」の180日間無料会員資格が提供されます。Prime会員特典には、広告非表示、クラウドストレージの20GBへの増量、ベクターツールや限定素材、専用フォント、トーンカーブやグラデーションマップなどの高度なフィルタ機能が含まれており、「ibisPaint X」の全機能を即座に活用可能です

ユーザーは、「Wacom MovinkPad 11」ではシステムアップデートを通じて、「MovinkPad Pro 14」ではGoogle Play経由でアプリを更新することで、これらの新機能を利用できます

ワコムのクリエイティブ・エクスペリエンス部門シニア・バイス・プレジデントである矢野浩二氏は、この連携が「Wacom MovinkPad」の機能を拡張し、世界中のアートコミュニティとの繋がりを深めることへの期待を表明しました

また、株式会社アイビスの井上由佳課長は、同シリーズへの正式対応により、ユーザーがより直感的かつ自由な創作体験を享受でき、場所を選ばない創作活動が芸術表現の可能性をさらに広げるとコメントしています。今回の取り組みは、デジタルアートの初心者からプロのイラストレーターまで、あらゆるクリエイターの創作活動を支援するワコムの姿勢を体現するものとなっています

編集:小田菜々香

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