東京都は2025年12月18日、国内外の旅行者に向けて東京の多彩な食の魅力を発信する公式ウェブサイト「GO TOKYO Gourmet(ゴー・トーキョー・グルメ)」を公開した。
同サイトは日本語と英語の2言語で構成され、記事や動画を通じて、東京が誇る多様な食の魅力や食文化の奥深さを紹介する。寿司や天ぷらなど江戸時代から続く伝統料理をはじめ、日本各地や世界各国の料理、東京の風土に根差した地場産食材、国内外の著名シェフが手がける高水準のレストランなど、東京の食の「多彩さ」を総合的に発信する内容となっている。
東京都によると、東京の食文化のルーツは江戸時代にさかのぼる。江戸城の築城や参勤交代によって多くの人々が集まったことで、全国各地の産品や食材が江戸に集積し、食文化が大きく発展した。さらに明治時代以降は海外との交流が進み、世界各国の食文化を取り入れながら、東京独自の進化と発展を遂げてきたという。
サイトでは、江戸から続く歴史と伝統、現代に至るまでの進化の過程に加え、東京で活躍する料理人や生産者、食関連事業者の思いや工夫、さらにはサステナビリティやダイバーシティといった「食の未来」に関するテーマも取り上げる。単なるグルメ情報にとどまらず、東京に根付く食文化の背景を多角的に紹介する構成としている。
また、日本食をよりおいしく楽しむための食べ方の解説や、日本独自のサービス・マナー、東京都内で開催される食関連イベントの情報も掲載する。加えて、旅行者が東京の食を体験しやすくなるよう、都内飲食店を予約できるウェブサイトの情報も紹介している。
コンテンツは記事と動画を組み合わせた構成で、東京の食の魅力を分かりやすく伝えるため、今後も随時追加・公開される予定だ。
主なコンテンツとしては、東京観光大使に任命されているシェフや都内で活躍する料理人、食の専門家などが登場し、それぞれの視点から東京の食の魅力を紐解く「人」に焦点を当てた企画のほか、寿司、鰻、天ぷら、蕎麦といった江戸を代表する料理や外食文化の発展、江戸東京野菜をはじめとする地場産食材、歌舞伎や屋形船など文化と食の関係を掘り下げる内容が紹介される。
さらに、ラーメンやおにぎり、カレー、コンビニグルメなど、外国人旅行者に人気の高い東京の日常的な食体験や、都内で開催される食イベントの情報も発信する。和食の作法や日本食の楽しみ方、日本独自のサービス・マナーの解説に加え、ヴィーガンやグルテンフリーなど多様な食の選択肢についても紹介する。
東京都は同サイトを通じて、東京での食体験に対する期待感を高め、訪都旅行者の継続的な獲得につなげたい考えだ。事前に東京の食文化の特徴や背景を知ってもらうことで、現地での食体験をより印象深いものとし、「何度でも訪れたくなる世界最高の観光都市・東京」としての地位確立を目指すとしている。
「GO TOKYO Gourmet」は2025年12月18日に公開され、日本語・英語の2言語に対応する。運営は東京都が行い、YouTube、Instagram、FacebookなどのSNSを通じても、東京の食の魅力を日々発信していく。
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編集:梅木奈実

















































