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高雄に「LaLaport」2026年開業へ 約270店舗と台湾初の「ARTE MUSEUM」導入 高雄市鳳山区に建設中の「LaLaport高雄」は、約270店舗と台湾初進出となる没入型芸術施設「ARTE MUSEUM」を備え、2026年の開業を目指している。(参考写真/三井不動産提供)
台湾三井不動産は19日、高雄市鳳山区で建設中の大型商業施設「Mitsui Shopping Park LaLaport 高雄」の上棟式を行い、2026年の開業を目指すと発表した。総投資額は100億台湾元規模に上り、同施設は台北南港、台中に続く台湾で3施設目のLaLaportとなる。
高雄市鳳山区に建設中の「LaLaport高雄」は、約270店舗と台湾初進出となる没入型芸術施設「ARTE MUSEUM」を備え、2026年の開業を目指している。(写真/高雄市政府提供) LaLaport高雄は、高雄市鳳山区の衛武営文化芸術センター東側に位置し、地上7階・地下2階建て、延床面積は約6万2千坪を計画。「URBAN GREEN NEST(都市の緑の巣)」を設計コンセプトに、約270店舗の出店を予定しており、国際的なファッションブランド、日本発の人気飲食店、国内外の飲食・ライフスタイルブランド、大型エンターテインメント施設などが集結する。
最大の特徴の一つが、没入型メディアアート施設「ARTE MUSEUM」の導入だ。韓国のデジタルクリエイティブ企業「d’strict」が手がける同施設は、芸術・テクノロジー・自然を融合させた体験型美術館として知られ、2020年の済州島開館以降、世界各地に展開。高雄のARTE MUSEUMは台湾初進出となり、視覚・聴覚・嗅覚など五感を刺激するデジタルアートと、地域性を取り入れた展示空間を通じて、新たな文化体験を提供する。
高雄市鳳山区に建設中の「LaLaport高雄」は、約270店舗と台湾初進出となる没入型芸術施設「ARTE MUSEUM」を備え、2026年の開業を目指している。(参考写真/三井不動産提供) 上棟式には高雄市の陳其邁市長も出席し、「鳳山区は人口35万人を超える高雄最大の行政区でありながら、これまで大型百貨店が不足していた。LaLaportの進出は市民の長年の期待に応えるものであり、南台湾の新たな商業・観光拠点となることを期待している」と述べた。また、市政府として交通整備や周辺環境の改善を進め、円滑な開業を支援する考えを示した。
台湾三井不動産の久一康洋董事長は、「2023年の着工以降、高雄市政府の全面的な支援により工事は順調に進んでいる。安全を最優先に、計画通りの開業を目指し、高雄を象徴する新たなランドマークを創出したい」と語った。
LaLaport高雄は、MRT橘線の鳳山西駅および将来開業予定の黄線Y18駅に近接する二重路線の利便性を生かし、衛武営芸術文化エリアと連動した観光・レジャー拠点の形成を図る。今後は高雄市民のみならず、南台湾全域からの来訪者を取り込む一大ショッピング・エンターテインメント施設としての役割が期待されている。
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