トップ ニュース 台北・無差別襲撃の張文容疑者、3人死亡の末に転落死 両親「2年以上連絡していなかった」
台北・無差別襲撃の張文容疑者、3人死亡の末に転落死 両親「2年以上連絡していなかった」 中山駅付近に現れた張文容疑者が、長刀を手に通行人を無差別に切りつけた。（提供写真）
台北市で19日夕方、台北メトロの台北駅と中山駅周辺で相次いで発生した無差別襲撃事件で、27歳の男・張文 容疑者 が煙幕弾や ガソリン 瓶を投げた後、刃物で通行人を次々と襲い、計3人が死亡、5人が負傷した。張文 容疑者 はその後、現場近くの建物から転落し死亡した。張文 容疑者 の両親は台北に駆け付け、遺体を確認した後、「2年以上、息子とは連絡を取っていなかった。家にも戻っておらず、こんな行動に出るとは思わなかった」と胸中を語った。
警察の調べによると、張文容疑者 は17日に台北市南京西路にある「千慧旅館」に宿泊し、室内でガソリン 瓶を製造していた疑いがある。その後、中山区の長安東路一段で2か所、さらに林森北路の地下室1か所で放火。続いて自身の借りていた部屋にも火を放った。警察や消防が消火対応に追われる中、張文 容疑者 は刃物、煙幕弾、ガソリン 瓶を持って台北駅へ向かい、男性を刺して死亡させた。
台北駅での犯行後、張文 容疑者 は再び宿泊先の建物に戻り、ガソリン 瓶を手に外へ出た。その後、南京西路（MRT中山駅周辺）の大通りで煙幕弾を投げ、刃物を持って誠品生活南西店に侵入。店内や周辺で無差別に人を襲い、この一連の行為で2人が重傷を負い、いずれも死亡した。
張文 容疑者 は最終的に建物から転落し死亡した。家族は病院で遺体を確認し、「2年以上連絡を取っておらず、普段何をしているのかも分からなかった」「家族とは一緒に暮らしていなかった」と説明した。また、高雄に住む兄も「弟の状況については全く把握していなかった」と話している。
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