WBC日本戦、Netflixが独占配信へ 全47試合をライブ・見逃し対応、地上波放送は実施せず

大谷翔平は2023年WBCでMVPを受賞した。(写真/AP通信)
大谷翔平は2023年WBCでMVPを受賞した。(写真/AP通信)

米国ストリーミングプラットフォーム大手Netflixは、来年3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本地域の独占放送権を獲得するために多額の資金を投入した。この発表が最初に伝えられた際、特に長年テレビで野球を観てきた層の間で、日本国内での議論が巻き起こった。彼らは試合が見られなくなることを心配している。

しかし、日本国内の世論の圧力を受けて、Netflixは、同社のストリーミングプラットフォームで全47試合のライブ配信とオンデマンド視聴サービスを独占提供すると日本のメディアに早期に発表した。テレビ局とのライブ放送や録画放送の予定はない。日本でのコンテンツ制作を担当する坂本和隆副社長はインタビューで、テレビ局との放送計画はないが、試合期間中に日本代表の選手の出生地の自治体と協力し公共放送イベントを開催する意向を示した。

彼によれば、このような公共の視聴イベントを行うことで、より多くの人々が野球の魅力を深く感じられるようになるという。

坂本和隆氏はさらに、Netflixはスポーツ観戦の体験を大幅に変えたいと説明した。「視聴者がいつでもどこでも試合を視聴できるようにし、ライブ映像を見逃してもアーカイブで興奮の瞬間を振り返ることができるようにしたい」と述べた。我々の主要な目標は、若年層やコアなファン以外の軽度の視聴者を引きつけることである。

Netflix標誌。(AP)
Netflix。(AP通信)

地方自治体と協力して公共放送を行う意欲があるだけでなく、Netflixは日本の二大通信会社と提携し、auおよびUQのユーザーに「最長5ヶ月の無料視聴」キャンペーンを提供する機会を作り、このプラットフォームの日本における加入者数を拡大しようとしている。

2023年のWBC期間を振り返ると、日本代表の主力選手である大谷翔平と佐々木朗希の出身学校所在地である岩手県花巻市と大船渡市は共に公共放送イベントを開催し、多くのファンが参加した。

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