黎智英氏、香港国安法違反で有罪 米国務長官「拷問のような扱い」批判し即時釈放求める

2025-12-18 15:37
米国務長官ルビオ氏が黎智英氏の件について声明を発表。(写真/米国務院ウェブサイト提供)

香港メディア「ネクスト・デジタル( 壱伝媒)」創業者の黎智英(ジミー・ライ)氏が15日、香港国家安全維持法に違反したとして有罪判決を受けた。これを受け、米国のマルコ・ルビオ国務長官は現地時間15日(日本時間16日)、国務省公式サイトで声明を発表し、「黎智英氏が国家安全法の下で有罪とされたことは、中国が法律を用いて、言論の自由やその他の基本的権利を守ろうとする人々を沈黙させている現実を示している」と強く批判した。

ルビオ長官は声明の中で、「これらの権利は、中国が1984年の『中英共同声明』において保障すると約束したものであり、その権利を擁護したために処罰されているのは、黎氏一人にとどまらない」と指摘した。

さらにルビオ長官は、「報道によれば、黎氏は1,800日以上にわたって拘束される中で、健康状態が著しく悪化している」とした上で、「当局に対し、このような拷問とも言える扱いを直ちに終わらせ、人道的見地から黎氏を釈放するよう強く求める」と訴えた。

米国からの呼びかけはルビオ長官にとどまらない。ドナルド・トランプ大統領も、黎智英氏の有罪判決を受け、報道陣に対し「非常に悲しい」と述べた上で、「この件について習近平国家主席と話し、釈放を検討するよう求めた」と明らかにした。トランプ大統領はさらに、「彼は高齢で健康状態も良くない。そのため、この要請を行った。結果を見守りたい」と語った。

英BBCによると、英国政府も同様に、78歳の黎智英氏の「即時釈放」を求めている。英国のイヴェット・クーパー外相は、香港の裁判所による判決を非難し、これを「政治的動機に基づく迫害」だと批判した。

黎智英氏は英国籍を有しているが、香港当局はこれを認めていない。黎氏の英国旅券は2023年に期限切れとなったものの、英国政府は当時、新たな英国旅券を自発的に発給している。

一方、香港の李家超行政長官は、黎智英氏に対する判決を歓迎し、黎氏の行為は「国家の利益と香港市民の福祉を損なった」と強調した。しかし人権団体は、この裁判を「残酷な司法の茶番劇」だとして厳しく非難している。

編集:小田菜々香

最新ニュース
米軍、再び石油のために開戦か?トランプ氏が「史上最大の艦隊」によるベネズエラ完全封鎖を命令、「盗まれた資産を全て返すまで」
石垣島~台湾・基隆を結ぶ国際フェリー、年内就航へ 夜行便で約8時間、最安運賃は片道約1万4000円から
TOKYO TORCH、12月20日にクリスマスマーケット開催 タワー建設本格化により現広場イベントは最終回
長崎原爆資料館、「南京大虐殺」表記変更案に市民団体が抗議 「加害の歴史隠し」と批判
G7外相、共同声明で香港の黎智英氏有罪判決を非難 即時釈放を要求
AI利用者の82%が「不誠実な体験」 NECが消費者意識調査を公表
米国、台湾に総額約1.73兆円の武器売却を通知 台湾外交部長・林佳龍氏「抑止力強化の意思示す」
高市首相の慎重答弁でも不満示す中国 台湾外交部「自己欺瞞だ」と史実を挙げ批判
改革開放はなぜ強権体制へ転じたのか ミンシン・ペイ教授、中国15次五カ年計画と台湾戦略を読み解く
「第76回NHK紅白歌合戦」ゲスト審査員発表 小田凱人、髙石あかり、野沢雅子ら7人参加
志田千陽監修、TENTIALとコラボしたリカバリーウェア、12月17日発売
破産寸前からAIの頂点へ エヌビディアCEOジェンスン・フアン氏が『フィナンシャル・タイムズ』2025年「今年の人」に選出
小紅書(RED)より闇が深い?『ロイター』が暴くMetaの「暗黒ビジネス」――中国絡みの巨額収益の陰で詐欺広告を黙認か
「もう中国を打ち負かす幻想は捨てよう!」ホワイトハウスに冷や水、『ブルームバーグ』がトランプ氏の北京勝利の難しさを分析
日銀利上げ観測でアジア株が軒並み安 専門家「円高とキャリートレード巻き戻しに警戒」
外国人の不動産取得、国籍把握を義務化へ 政府、来年度から登記制度見直し
中国空母「福建」、就役後初めて台湾海峡を通過 台湾国防部が全行程を監視
B.LEAGUE HOPE ASIA HOOP FESTIVAL、台北・南港で開催 無料体験イベントも
中国有力学者「米国家安全戦略は両岸統一に反対」 対立含みで台湾海峡情勢はより危険に
存立危機事態「米国以外は限定的」 高市首相、台湾は「個別判断」と説明
ドイツはなぜ中国と距離を置き始めたのか WSJ「20年続いた貿易蜜月が終焉」
日中が衝突すれば米露台湾も巻き込まれるのか 軍事専門家・揭仲氏「偶発事故だけで北京は頭が痛い」
熊本と台湾を結ぶ新路線が誕生 タイガーエア台湾、阿蘇くまもと空港で熊本―高雄・台南線就航、12月23日に記念式典
トランプ関税は違法か 最高裁判断次第で1000億ドル返還の可能性も
舞台裏》財劃法を巡り卓栄泰行政院長が板挟みに 強硬対応の一方で党内調整進まず、民進党内部から「憲政のルール逸脱」批判相次ぐ
エキュート立川、体験型イベント『キューっと部!』を初開催 初回テーマは「多摩を味わうペアリング」
技能実習制度を廃止、新たに「育成就労」創設へ 人材確保と永住・家族帯同も視野に、外国人受け入れ政策を転換
映画『ズートピア2』がHappyくじに登場 12月19日から全国で順次発売
政府、永住者と「技人国ビザ」の在留管理厳格化を検討 外国人政策を見直しへ
「パラチノース」40周年、神野大地・三津家貴也監修の補給食セットをリニューアル発売
エキュートでいちごフェア開催 品川で初の「いちごと、苺。と、ちょこっとチョコ。」、日暮里・立川は恒例「いちごWeek」展開
高市総裁の新ポスターを発表 キャッチコピーは「日本列島を、強く豊かに。」初回32万枚を印刷
小泉防衛相、空自パイロットの「冷静・厳格」と記された手袋を公開 中国機レーダー照射問題で「本質から目を逸らさない」
TechGALA Japan 2026、主要登壇者発表 ノーベル賞受賞者ら世界的スピーカーが名古屋集結
円安は転換点を迎えたのか 謝金河氏が警鐘、150円突破で株式市場に即効性の影響
日本の防衛予算、過去最大の9兆円規模へ 「長射程ミサイル」に重点投資、敵基地反撃能力を強化
舞台裏》台湾が「正しい表記」を求めたはずが外交部の一言が韓国世論の地雷を踏んだ理由
【新新聞】「デジタルドル」が主権通貨を全て破壊する中、台湾ドルも危機に瀕するのか
人物》台湾・民進党の実力派、頼瑞隆氏とは何者か 頼清徳総統の信任厚い幹部が「つまずき」を重ねる背景
舞台裏》異例の沈黙、その裏に何があったのか――台湾・国民党の鄭麗文氏が「中央常務委員会」で語らなかった理由
李忠謙コラム:「AIは電力という現実なしに成立しない」非原発後の台湾、計算資源革命の隠れたコストが浮上
トランプ大統領、巨額投資の成果を強調も2026年中間選挙には不安示す「予測できない」
星野源、「第76回NHK紅白歌合戦」で特別企画に出演 京都・ニンテンドーミュージアムから『創造』を披露
おかゆ料理専門店「おかゆテラス 阿佐ヶ谷本店」12月20日オープン ディナーは21日開始
米軍の台湾支援、最大の難題は何か MIT研究者が問う「中国本土を攻撃するのか否か」
東京ガス、「データセンター需要」に商機 米国に3,500億円集中投資
映像美が描く「孤独」と「再生」 杜杰監督の長編デビュー作『椰子の高さ』、2026年2月公開
ムーミン アラビア「Love」マグ30周年 「愛とつながり」を描く記念コレクション発売
イベントデータをマーケに活用 ピーティックス、法人向け新サービス「Peacom」
高輪ゲートウェイに次世代型ミュージアム「MoN Takanawa」誕生 マンガ、宇宙、歌舞伎も“体験”へ