台湾・台北で無差別襲撃、煙幕弾投擲と刃物で死傷者 行政院長「動機を徹夜で解明」

台北市で先ほど発生した無差別襲撃事件を受け、卓栄泰(チュオ・ロンタイ)行政院長は、容疑者の犯行動機を徹夜で解明するとともに、他に関連事案や関係者がいないかを徹底的に調査し、政府が把握している情報を最短時間で国民に伝える考えを示した。(資料写真、顔麟宇撮影)

台北メトロ台北駅M8出口および誠品南西店周辺で19日、相次いで煙幕弾が投擲され、刃物による無差別襲撃事件が発生した。通行人が次々と切りつけられ、これまでに2人が死亡、2人が重体、5人が負傷した。張容疑者は複数人を負傷させた後、建物から転落し、先ほど死亡が確認された。

これを受け、卓栄泰(チュオ・ロンタイ)行政院長は中正第一分局で取材に応じ、警政署の全関連部門に対し二つの重要な指示を出したことを明らかにした。現在、全国各地および重要施設において警戒態勢を維持し、決して緩めないこと、そして張姓容疑者の犯行動機を徹夜で徹底的に解明し、他に関係者や関連事案がないかを洗い出すよう求めたという。また、政府が把握している情報を可能な限り早く国民に伝え、社会の不安を払拭することを強調した。

嫌犯現身中山站附近,持長刀隨機砍人。(民眾提供)
容疑者が中山駅周辺に現れ、ナイフを手に通行人を無差別に切りつけた。(市民提供)

卓氏によると、短時間のうちに台北駅の地下鉄出口と中山駅周辺で相次いで発生した犯罪行為はいずれも同一人物によるものであることが、初動の調査で確認された。容疑者は中山駅での犯行後、警察の追跡を受け、転落してOHCA(病院到着前心肺停止)状態となった。極めて残念なことに、2カ所の事件現場を合わせて市民3人がOHCA状態となり、さらに5人が身体の異なる部位を刃物で負傷した。

卓氏は、衛生福利部および患者を受け入れているすべての病院に対し、負傷した5人の救命に全力を挙げるよう要請したほか、台北市警察局には検察官の捜査に全面的に協力するよう指示したと説明した。警政署も全力で支援に当たるという。

卓氏は改めて、警政署の全関連部門に対し、全国および重要拠点での高度な警戒態勢を継続し、張姓容疑者の犯行動機を徹夜で究明すること、さらに関連性のある人物や事案の有無を徹底的に調査することを指示したと強調した。政府が把握している情報を最短時間で国民に伝え、安心を確保する必要があると述べた。

また卓氏は、台北市の蔣萬安市長および副市長が各地で負傷者を見舞い、警察官にも重要な指示を行ったことに謝意を示したうえで、市警局と警政署が緊密に連携し、早期解決を図るよう求めた。

記者から犯行動機の把握状況について問われると、卓氏はすでに容疑者の住居に対する家宅捜索を実施しており、進展があれば警察が説明すると答えた。

また、台北駅で今後どのような追加措置が取られるのかとの質問に対しては、事件発生後すぐに警政署を通じ、全国の主要な鉄道駅、高速鉄道駅、空港に対して警備強化を指示したと説明した。一方、中山駅は地上の公共空間であるため、当時の警察の勤務・対応状況についても精査が必要だと述べた。

卓氏はさらに、現在把握している情報として、容疑者には複数の指名手配歴や前科記録があるとし、身元については引き続き確認を進めていると説明した。今回の二つの事件はいずれも同一人物による犯行であることは事実であり、今後はその背景や関連状況について、徹夜で調査を進める方針だと述べた。

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