台湾総統府は23日午後、「中華民国115年(2026年)元旦・総統府升旗典礼および総統府元旦一般開放イベント」に関する記者会見を開き、来年元日に実施される国旗掲揚式および総統府一般開放の詳細を発表した。
今回の元旦国旗掲揚式は「健康台湾・団結して守る」をテーマに掲げ、台湾の賴清德総統が推進する「健康台湾」の理念を反映した内容となる。
会見では、ヒップホップ風にアレンジした「国民健康体操」のパフォーマンスが予定されていることも明らかにされた。賴総統自身がこの演目に参加する可能性について報道陣から質問が出ると、総統府の何志偉副秘書長は笑顔で「元旦当日に国旗掲揚式に来れば分かります」と述べ、詳細には触れなかった。
何氏によると、115年元旦当日、総統府では早朝から夕方まで多彩な行事が予定されている。午前中に行われる升旗典礼では、医療従事者と国民が一体となり、台湾の健康を守る力を象徴的に示す構成とする方針だという。これは賴総統が設置した「健康台湾推進委員会」の取り組みにも呼応し、国民の健康増進を通じて国家の強靭化を図る狙いがあると説明した。
今回の升旗典礼は、中華民国医師公会全国連合会、中華民国中医師公会全国連合会、中華民国歯科医師公会全国連合会、中華民国看護師護士公会全国連合会の四大医事団体が共同で主催を務める。
医師公会全国連合会の陳相国理事長は、2022年に続き医事団体が元旦国旗掲揚式を担うことについて「大変光栄であると同時に責任の重さを感じている」と述べ、「健康台湾・団結して守る」という主軸は、最前線で国民の健康を支えてきた医療従事者の共通の信念を象徴するものだと強調した。
陳氏はまた、当日の国旗掲揚式では全国から集まった医師、中医師、歯科医師、看護師計60人が国歌を斉唱し、参加者とともに2026年の幕開けを迎える予定であると説明した。国旗掲揚式は当日午前4時30分から入場可能で、会場では数量限定の小型国旗も配布されるという。
国旗掲揚式終了後には、総統府の元旦一般開放が行われる。開放時間は午前9時から午後4時までで、常設展のほか、文化部による漫画特別展や、中華職業棒球連盟による「12強」優勝トロフィー展などが展示される。また、経済部主催の特別展が同日から初公開されるほか、「台湾老舗市集」や「TEAM TAIWAN」野球応援グッズの期間限定販売ブースも設けられる予定だ。
このほか、元旦国旗掲揚式のメインビジュアルは、現在パリ在住のビジュアルデザイナー林琬津氏が担当した。花蓮での災害救助に携わった「シャベルスーパーマン」の団結の姿から着想を得たデザインで、医療従事者を「医療スーパーマン」として描き、新年の希望と再生を表現しているという。
総統府は、元旦当日は多くの来場者が見込まれるとして、12月31日夜から周辺で段階的な交通規制を実施すると発表し、来場者および通行人に理解と協力を呼びかけている。
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編集:小田菜々香 (関連記事: 米中首脳が電話会談 台湾総統府「台湾は中華人民共和国に属さない」明言 | 関連記事をもっと読む )


















































