【恵比寿映像祭2026】第3回「コミッション・プロジェクト」ファイナリストに石原海、岩根愛ら4氏選出 来年の新作公開へ

恵比寿映像祭2026は第3回コミッション・プロジェクトのファイナリストとして石原海ら4名を選出し、次回の同祭にて新作を発表することを決定した。(写真/恵比寿映像祭事務局提供)
恵比寿映像祭2026は第3回コミッション・プロジェクトのファイナリストとして石原海ら4名を選出し、次回の同祭にて新作を発表することを決定した。(写真/恵比寿映像祭事務局提供)

東京都写真美術館などで開催中の映像とアートの国際フェスティバル「恵比寿映像祭2026」は、2月11日に行われたシンポジウムにて、第3回「コミッション・プロジェクト」のファイナリスト4名を発表した。

厳正な審査を経て選出されたのは、石原海、岩根愛、折笠良、佐藤浩一の4氏(敬称略)。彼らは今後、それぞれ新作映像作品の制作に取り組み、完成作品は次回の「恵比寿映像祭2027」にて発表される予定である。

「恵比寿映像祭」は、映像文化とアートの現在を横断的に紹介する国際フェスティバルとして、2026年2月6日から2月23日までの日程で開催されている。

その中核事業の一つである「コミッション・プロジェクト」は、日本を拠点に活動する新進アーティストに映像作品の制作を委嘱し、「新たな恵比寿映像祭」のあり方を提示することを目的に2023年より継続的に実施されている。制作された作品は次年度以降の同祭で発表され、さらにその中から選出された特別賞受賞者には、翌々年の特別展示の機会が提供されるという、3年サイクルの長期的な支援プログラムとなっている。

今回の審査では、候補者8名の中から、テーマに対してメディアの拡張性を持って取り組み、多様な映像表現に挑む4名がファイナリストとして選ばれた。

個人の記憶と社会問題を交差させ、周縁化された人々の生活史を描く石原海氏。綿密な現地調査に基づき、歴史的・社会的テーマを捉える岩根愛氏。文学作品や言葉そのものをモチーフにアニメーション制作を行う折笠良氏。そして、産業社会と自然環境の関係性をフィールドワークから探求する佐藤浩一氏である。審査員らは、いずれの候補者も高いテーマ性と実験的な姿勢を備えており、活発な議論を経ての選出となったと評している。

また、現在開催中の「恵比寿映像祭2026」では、第2回コミッション・プロジェクト特別賞受賞者である小森はるか氏による新作展示が行われている。

同展示は今年の総合テーマ「あなたの音に|日花聲音|Polyphonic Voices Bathed in Sunlight」と呼応する形で構成され、ドキュメンタリーの手法を用いて見過ごされがちな風景や人々の営みに眼差しを向けた新作2作品および過去の作品群が公開されている。なお、小森氏の展示を含む東京都写真美術館3F展示室の会期は3月22日までとなっている。

編集:小田菜々香

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