バングラデシュ民主化に光明も、なぜ「革命を担った女性たち」は相次ぎ心折れたのか 極端保守派が政権掌握の可能性、女性の権利「100年後退」か

2026年2月4日、バングラデシュ・ダッカにて、バングラデシュの「イスラム協会(ジャマート・エ・イスラミ)」の女性支持者が選挙集会でビラを手にする様子。(AP通信)
2026年2月4日、バングラデシュ・ダッカにて、バングラデシュの「イスラム協会(ジャマート・エ・イスラミ)」の女性支持者が選挙集会でビラを手にする様子。(AP通信)

2024年夏、バングラデシュの学生たちは数千人の血を流して独裁政権を打倒した。しかし、2月12日の総選挙が迫る中、その民主主義の果実が極端な保守派である「イスラム協会(ジャマート・エ・イスラミ)」によって奪われる可能性が浮上している。

英紙『ガーディアン』が大統領選挙前夜のダッカ市街を取材したところ、かつて革命の前線に立った女性たちが集団的な不安に陥っていることが明らかになった。彼女たちは、自らの手で独裁の扉をこじ開けた後に迎え入れたのが、イスラム法の主張、女性指導者の拒絶、さらには女性の労働時間短縮さえも画策する宗教的な足枷であったことに気づき始めたのだ。「清廉な政治」と「女性の権利」が天秤にかけられる中、国家は「民主主義」の名の下に、100年前の古い伝統へと逆戻りしてしまうのだろうか。

民主主義の夜明け、しかし女性にとっては闇か?

国民は血を流した。今、私たちが求めているのは平等だ!」。深夜の鐘の音がダッカに鳴り響く中、たいまつを掲げた女性たちの集団が夜の闇へと繰り出し、その悲痛な叫び声が車の喧騒をかき消した。

多くのバングラデシュ国民にとって、ここ数週間の空気は喜びに満ちていた。2024年8月、学生主導で数千人以上の犠牲を出した流血の蜂起により、シェイク・ハシナ(Sheikh Hasina)氏による15年間にわたる鉄腕統治が終焉を迎えたのである。現在、かつてハシナ氏に迫害されていた反対派は自由に集会を開催しており、インドへ亡命したハシナ氏は人道に対する罪で死刑判決に直面している。

2014年1月6日、バングラデシュ・ダッカにて、記者会見で発言するシェイク・ハシナ首相。(AP通信)
2014年1月6日、バングラデシュ・ダッカにて、記者会見で発言するシェイク・ハシナ首相。(AP通信)

独裁政権の崩壊後、当局は今週木曜日11日に17年ぶりとなる自由で公正な選挙を実施すると約束しており、国全体が再生を祝う雰囲気に包まれている。

しかし、この希望はすべての女性にもたらされたわけではない。保守的なイスラム勢力の再台頭に伴い、かつて革命の最前線に立ち、生身で全体主義に立ち向かった女性たちは、民主主義の果実が恐怖と失望によって徐々に侵食されていくのを感じている。『ガーディアン』がダッカの街頭で詳細な取材を行ったところ、彼女たちは本来得られるはずの権利が脅かされていることを憂慮するだけでなく、選挙戦において女性候補者の姿がほぼ完全に抹消されている事実に驚愕していることが分かった。

「これは本来、変革と改革を意味するはずだった。しかし現実は、女性が組織的に排除され、権利が脅かされている」。深夜のデモ行進に参加した25歳のサビハ・シャーミン氏は悲痛な面持ちでこう語った。「私たちは国が100年後退することを恐れているのです (関連記事: 五大陸におよぶ性被害!USBメモリから明らかになった「驚愕の犯罪」 半世紀にわたり89人の未成年者が被害 関連記事をもっと読む

保守政治の復興、女性から奪われる権利とは

ハシナ氏の統治下において、「イスラム協会」は最も激しい弾圧を受けた政治勢力であった。当時、選挙は操作され、反対派は迫害を受け、イスラム法を信奉する同党は禁止され、指導者たちは次々と投獄、失踪、あるいは死刑に処された。ハシナ政権の崩壊以来、彼らはかつてない動員力を示しており、急速に老舗の主要政党「バングラデシュ民族主義党(BNP)」に対抗しうる政治勢力となっている。

最新ニュース
世界の「億万長者ランキング」発表、台湾の億万長者は51人 日本41人を上回る結果に
2026年「台湾ランタンフェス」嘉義で開催へ 台湾高鉄が38本増便、観光署は限定「Taiwan PASS」で誘客強化
子育て支援「トモイク」認知度1割強も賛同98%、親の「自分時間」1日1割未満の実態浮き彫りに
南シナ海めぐり応酬激化 「建設的で専門的な対話を」フィリピン政府が中国側に自制要求
台湾立法院で乱闘、与野党議員10人を起訴 議員同士が負傷し、刑事責任問う展開に
米ギャラップが90年続いた「米大統領支持率」調査の公表を停止 トランプ氏との関係に憶測も
アークヒルズで「ストロベリーフェスティバル」、3月14日開催 「あまりん」など希少品種や限定スイーツが集う1日限りの祭典
MoN Takanawa開館記念「ぐるぐる展」、宇宙から回転寿司まで「らせん」を解剖 東弘一郎ら参加
麻布台ヒルズで春を満喫!「PINK&GREEN」の絶品スイーツと桜の祭典が2月20日開幕
イエローハット、2月22日「猫の日」に合わせ「猫パンチで募金」開催 初のリアルイベントも実施へ
米台関税協定が署名、米中は「脆い停戦」へ突入か──米中首脳会談を前にシンガポール学者が問う「最大の勝者」
五大陸におよぶ性被害!USBメモリから明らかになった「驚愕の犯罪」 半世紀にわたり89人の未成年者が被害
【舞台裏】国民党基層、国防予算の阻止に反発 民衆党が支持転向も効果なし
高市首相、圧勝後に「対米投資」の壁 5500億ドル拠出が難航、自動車関税25%の脅威ふたたび
米台貿易協定の裏に潜む不安 「米酒騒動」の悪夢再び?台湾社会が恐れる「説明なき関税撤廃」
【2026 WBC】侍ジャパン初戦の台湾戦、先発は山本由伸に決定 昨季WSでMVPの最強右腕が「世界一連覇」へ先陣
自民党圧勝は「改憲・極右化」の予兆か? 台湾識者「高市氏は『ビジネス右派』、過度な期待は禁物」
台湾、「脱原発」政策に転機か 卓栄泰行政院長「国力は電力」 次世代原発技術の全面受け入れを示唆
【舞台裏】国民党の新北市長選、侯友宜氏が「2度の密会」で李四川氏支持へ転換 鄭麗文党主席は「蚊帳の外」
TikTok運営会社も半導体事業に参入か ロイター通信「バイトダンスがサムスンと協力、自社向けメモリ安定供給を確保へ」
【台湾観光】テーマパーク超えの集客力!雲林県の「最強スポット」に1120万人が殺到 人気の理由は「美食と熱気」
【単独インタビュー】「親の庇護」から脱却し、貿易と執筆の二刀流へ 台湾出身Seki氏が語る、日本での「転んで立ち上がった」10年
高市早苗氏はなぜ圧勝したのか 柯文哲氏が分析「高市首相に学ぶ3つの教訓」
代行で「ひざまずき叩頭」一回2万円?中国のデリバリー春節「親孝行サービス」が物議、批判殺到で中止に
台湾、政府調達法の大幅改正案に波紋 検収証明書から「監査担当」削除で汚職リスク懸念
累計550万部突破『チ。』、六本木ヒルズ展望台・東京シティビューで没入型イベント開催へ MEGASTARが映し出す「中世の星空」と東京の夜景
春節前の桃園空港、1日16万人超でコロナ後最多更新へ 「出発3時間前」の到着を推奨
台湾、公共工事の予算追加ルール緩和へ 調達法改正で「予算膨張の温床」となる懸念も
【恵比寿映像祭2026】第3回「コミッション・プロジェクト」ファイナリストに石原海、岩根愛ら4氏選出 来年の新作公開へ
【2026 WBC】「東京ファンゾーン」詳細発表!スカイツリーと宮下パークでPVや限定グッズ販売
「山手線NPC」と称し東京の日常を記録 亡き父との約束とバイク日本一周の夢を追う台湾人元法学部生「侯侯」
頼総統の呼びかけに欧州議会が呼応 台湾との「安保・防衛協力」深化を提言 外交部が謝意
台湾中銀、金融政策の全貌を全公開 報告書が読み解く為替・金利判断の核心、なぜ台湾はインフレだけに注目できないのか
台湾最高峰のアクロバット集団、3月横浜へ 伝統×現代ダンスが融合、春節祝う「台湾特技団」公演
【独占インタビュー】「不死鳥」郭泓志が語る、野球人生 松坂大輔との死闘、そして次世代へ託す「諦めない心」
Nothing、最大40%オフのバレンタインセール開催中 「Phone (3)」が初の割引対象に
エヌビディア、台北に海外本部設置へ AI開発の心臓部へ、総額400億台湾ドルの大型投資
2027年の台湾海峡情勢に備えか フィリピンと米国が今年500回の合同演習実施へ 20万人規模の民間人安全退避も想定
米台「対等貿易協定」が成立 台湾、米国産バイソン肉を解禁へ LNG・航空機など13兆円超の大型調達でトランプ政権と合意
頼清徳政権、対米貿易で「歴史的合意」 平均関税12%へ、ハイテク供給網で「米台パートナー」確立
「世界で反中を貫くのは高市氏と頼氏だけ」台湾の元議員が国民党の「弱腰」を痛烈批判
米下院、「台湾保護法案」を圧倒的多数で可決 中国の国際金融排除へ権限付与、市場への影響懸念も
中央日土地、木造ハイブリッド「REVZO新橋」が2月末竣工 竹中工務店の新技術を国内初導入
ディズニーの猫キャラ大集合! マリーやルシファーの限定グッズが当たる「Happyくじ」2月20日発売
【独占インタビュー】Niantic幹部が語る台湾への愛 「常に重要な候補地」、台南イベントでは初の「ナイトゲーム」も
小池都知事「東京はポケモンが生息しそうな場所」 配信10周年イベントに港・江東・品川3区長が集結
ポケモンGO、10周年で「過去最大」の東京イベント「ポケGO Fest」開催 お台場4拠点をジャック、小池都知事も登壇
【台湾海峡解読】中国の風向きに変化?中国共産党と台湾・国民党非公開会談、「三代の帝師」王滬寧氏が異例の「統一」言及せず