富士山の山小屋で働く台湾人女性「沛沛(ペイペイ)」さんが、食事の栄養不足による抜け毛に悩み、SNS「Threads」でサプリメントを届けてくれる人を募ったところ、台湾のネットユーザーから支援が相次いだ。1週間ほどの間にさまざまな物資が山小屋へ届けられ、理学療法士が富士山頂まで足を運び、その場で施術するまでに支援の輪が広がった。
ペイペイさんは当初、1日13時間の勤務、睡眠時間5~6時間という生活を乗り切るため、必要なサプリメントを持参してもらおうと考えていただけだった。しかし投稿は台湾のSNS上で大きな反響を呼び、ネットユーザーからは「台湾の『どうぶつの森』住民が一斉にクエストを受注した」と形容する声も上がった。
食事の栄養不足で抜け毛に悩む SNSでサプリ持参を
ペイペイさんは8月1日、Threadsへの投稿で、富士宮ルートの山頂にある山小屋「頂上富士館」で働いていることを明かした。本人によると、日本で最も標高の高い山小屋で働く初の外国人スタッフだという。
山小屋の食事は野菜や肉が少量あるものの、インスタント食品や加工食品が中心で、こうした食生活の影響から抜け毛が増えたとしている。
また、1日の睡眠時間は5~6時間ほどなのに対し、勤務時間は13時間に及び、体力的にも厳しい状態だったという。
そこで、これから富士山に登る予定の台湾人がいれば、プロテインパウダー、プロバイオティクス、ビタミンC、ビタミンB群、亜鉛、鉄、マグネシウムなどのサプリメントを、できれば1カ月分持ってきてほしいとSNSで呼びかけた。費用については台湾ドルで支払うとしていた。
支援物資が相次いで到着 サプリや食品を次々と届ける
8月4日、ペイペイさんはその後の状況を報告した。すでに複数の人がサプリメントを山小屋まで届けており、中には物資を手渡した後、名前も告げずに立ち去った人もいたという。
届いたのはサプリメントだけではない。エナジードリンクやエナジージェル、ナッツバー、プロテインバー、コンビニ「ローソン」のフライドチキンなども届けられた。
僧帽筋に不調を抱えていることを知った人からはステロイド剤まで届けられたといい、ペイペイさんは「山頂に病院ができたみたい」と冗談交じりにつづった。
また、投稿では台湾への思いも明かした。
台湾にいた頃は、自嘲的に「鬼島」と呼ぶこともあったものの、台湾を離れて初めて、本当は「宝島」だったのだと感じたという。「こんなことをするのは、おそらく世界中で台湾人だけだろう」とし、体は疲れているものの、心は温かい気持ちでいっぱいだとつづった。
今後は富士登山のポイントや頂上富士館で働く際の注意点について、登山者向けと山小屋で働く人向けに分けて紹介する予定だという。
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8月5日には、サプリメントはすでに十分に集まったと報告し、余った分は日本人の同僚にも分けていると説明。「体力を温存して、わざわざ担いで登ってこなくても大丈夫」と呼びかけた。













































