台湾・新竹市政府は今年、「玩味新竹 Hsinchu Way」をテーマに国際観光の拡大を進めている。8月21日から23日にかけて、シンガポールで毎年開催される最大規模の国際旅行博「NATAS Holidays 2026」に訪問団を組んで参加したのに続き、24日には現地で初となる海外向けの観光プロモーション説明会とB2B商談会を開催し、シンガポールの旅行業者52社が参加した。
今回の訪問団には、ホテル協会や旅行業協会、観光ガイド協会など、新竹の観光業界から20人以上が参加した。新竹の観光業界が団体で海外プロモーションを行う初の試みとなった。
最初のターゲットはシンガポール 言語・文化・市場の3つの理由
新竹市政府城市行銷処の林昱志・処長は、プロモーション説明会の会場で台湾メディア『風傳媒(ストームメディア)』英語版の単独インタビューに応じ、最初の海外市場としてシンガポールを選んだ背景について、言語面での親和性、食文化の共通点、安定した訪台旅行需要という3つの理由を挙げた。
シンガポールから台湾を訪れる旅行者は年間約30万~40万人に上り、気軽な旅行や個人旅行を好む傾向があり、コンパクトな新竹市の観光スタイルとも相性が良いという。
林氏は「多くは望んでいない。台北や台中を訪れる際に、1日か2日ほど新竹にも足を運んでほしい」と語った。
林氏は新竹を「ちょうどいい都市」と表現する。市の面積は104平方キロメートルで、市中心部から主要な観光スポットまでは車で約30分。半日、1日、2日のいずれでも一通りの観光ルートを組むことができるという。
台湾交通部観光署の竹竹苗区域観光連盟で理事長を務める江百松氏も、現地で同様の旅行傾向を指摘した。
「シンガポールの旅行者は少人数のグループや個人旅行で台湾を訪れることが多い」とした上で、「新竹市は今後も海外へ積極的に出向き、シンガポール、マレーシア、タイの市場に向けて発信していく必要がある。同時に、さまざまな年齢層のニーズを重視し、海外からの旅行者に満足してもらえる観光環境を整える必要がある」と述べた。

300年以上の歴史を持つ「竹塹」 ハイテク都市だけではない新竹
駐シンガポール台北代表処の童振源代表も会場を訪れ、新竹の歴史的・文化的背景について紹介した。
童氏は、新竹の古称が「竹塹」で、300年以上の歴史と文化を持つ一方、現在はハイテク産業の集積地でもあると説明。ハイテク都市としてのイメージだけでなく、17キロに及ぶ海岸線や青草湖、台湾で最も長い歴史を持つ新竹市立動物園などの観光資源があり、出張客、家族旅行、個人旅行など幅広い旅行者層に対応できるとした。 (関連記事: 【独占インタビュー】台湾、シンガポール最大の貿易相手を維持へ AI需要で貿易94.1%増、駐シンガポール代表が分析 | 関連記事をもっと読む )

林氏も、「美食の砂漠」という新竹に対するかつてのイメージはすでに過去のものだと強調した。新竹では2年連続で飲食店が「ミシュランガイド」に選ばれ、ビブグルマンに選出された店もある。市内には山、湖、海がそろい、十八尖山、青草湖、南寮漁港など、それぞれ異なる特色を持つ観光スポットがある。

















































