台湾・台北市文山区にある著名な廟「指南宮」の凌霄宝殿で24日夜、大規模な火災が発生した。建物は激しい炎に包まれ、濃い煙と炎が夜空に立ち上がった。
台北市消防局などは同日午後8時48分に通報を受け、大規模な消火活動を開始。火勢は午後10時7分に抑えられ、25日午前0時9分に消し止められた。火災によるけが人はいなかった。
消防車など38台、106人が出動 焼損面積は約1500平方メートル
消防当局は指揮車7台、消防車27台、救急車4台を出動させ、計106人が現場で消火活動にあたった。凌霄宝殿は3階建てで、出火場所は1階とみられている。建物には木材が多く使われており、火は激しく燃え広がった。
消防当局によると、焼損面積は約1500平方メートル。1階は全体が焼失し、2階も約3分の1が焼損した。廟内に取り残された人はおらず、けが人も確認されなかった。詳しい出火原因については、引き続き調査が進められている。

蔣万安市長が現場を視察 復旧・再建を支援へ
台北市の蔣万安市長は25日午前、火災現場を視察し、指南宮側と今後の対応について協議した。
蔣氏は、今回の火災で人的被害がなかったことについて「不幸中の幸い」としたうえで、市政府として凌霄宝殿の復旧・再建を支援する考えを示した。
台北市政府は部局横断の窓口を設置し、火災原因の調査後に建物の保存が必要な部分と撤去可能な部分を確認する。安全基準を満たすことを前提に、今後の復旧・再建に向けた行政手続きなどを支援するとしている。
火災の煙、文山区などへの影響を監視
火災発生当時、蔣氏はFacebookへの投稿で、指南宮について「地域の重要な信仰の中心で、多くの市民にとって共通の信仰と記憶を担う場所だ」とし、人命の安全確保と火勢の制御を最優先するよう指示した。
台北市環境保護局はシミュレーションモデルを使い、煙の拡散方向や範囲を予測。影響を受ける可能性がある地域として台北市文山区を挙げた。当時、木柵測定局の大気質は「良好」の水準を維持しており、環境保護局が監視を続けていた。
煙が新北市の新店、中和地区にも影響を及ぼす可能性があるとして、台北市は新北市政府の緊急対応センター(EOC)にも連絡し、双方で状況を共有していた。
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編集:梅木奈実
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