台風18号(ソウデル)の動向に台湾全土で警戒が続いている。気象専門家の呉徳栄氏は、最新の気象観測と欧州のアンサンブル予報モデルによるシミュレーションから、台風の中心が台湾に上陸する可能性は低下したものの、強風域は引き続き台湾北部の陸地や周辺海域にかかる見込みだと指摘した。
台風18号は27日から28日にかけて台湾に最も接近し、台湾の分類で「中度台風」の勢力を保ったまま北部海上を通過する見込みで、北部と東北部では早めに台風への備えを進める必要がある。
台風18号の進路はどう変わるか 27~28日に台湾北部海上へ
台湾中央気象署が発表した最新の台風情報をもとに、中央大学大気科学系の兼任副教授を務める呉氏が、気象応用普及基金会のコラム「洩天機教室」で分析した。
台風18号は現在、西北西へ進んでおり、26日には南西諸島付近の海域を通過した後、徐々に西寄りへ進路を変える見通しだ。
27日から28日にかけては再び西南西へ進路を変え、中心は台湾北部の海上に進む。強風域が台湾北部にかかり、28日夜には馬祖列島付近から中国福建省に上陸するとみられる。
「中度台風」に弱まっても油断できず 欧州モデルが示す見通し
台風18号の勢力について呉氏は、海洋の熱含量(OHC)が比較的低い海域へ移動したため、25日早朝には台湾の分類で「強烈台風」から「中度台風」へと勢力を弱めたと説明した。
今後数日間は緩やかに勢力が弱まる傾向にあるものの、台湾周辺海域を通過する際も「中度台風」の勢力を維持する見込みで、風雨の影響は依然として軽視できない。
最新の欧州のアンサンブル予報モデルによる平均的な進路予想では、台風の進路はやや北寄りに修正され、中心が台湾本島に直接上陸する可能性は大幅に低下した。台湾の陸地への全体的な影響は弱まったものの、引き続き最新の予報の変化を確認する必要がある。
台風19号、20号も発生 今週の台湾の天気は
台風18号のほかにも、海上では複数の熱帯システムが活動している。
呉氏によると、台風19号(ナーラ)は現在、ハノイの南東海上で停滞している。一方、フィリピン東方の海上で発生した台風20号(ケナリ)は、広大な低気圧性の循環に沿って反時計回りに移動している。
台湾の天気については、最新の欧州モデルによると、25日の日中から南西の風による水蒸気の流入が減少し始め、全体的な雨の範囲は次第に縮小する見込みだ。ただ、局地的に強い対流が発達する可能性があり、落雷や突風、短時間の激しい雨に注意が必要となる。
26日から27日の日中にかけては天気がやや回復し、気温も徐々に上昇して暑くなる見込みで、午後は局地的に雨が降る可能性が高い。
27日夜になると、台風18号の周辺環流の影響を受け、北部と東北部から天気が崩れ始める。28日には中部や南部の山地でも局地的に一時的な雨が降り、台湾全体では北部が最も大きな影響を受ける見込みだ。
29日から30日にかけて台風が遠ざかると、各地で再び天気が回復し、気温も徐々に上昇する。午後は局地的な雷雨が起こりやすい天気に戻る見通しだ。
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編集:梅木奈実


















































